【感想・ネタバレ】地球46億年 物質大循環 地球は巨大な熱機関であるのレビュー

あらすじ

地球は、活動し、生きている惑星である。地球を構成するさまざまな物質は、そのかたちを変えながら、長い時間をかけて循環している。それにともなう多様な物質の多様な反応もじつは、熱い物質からは揮発性物質が放出され、冷たい物質には揮発性物質が入り込むという、非常にシンプルな原理で理解することができる。マントルの対流、大陸地殻の成長と循環、二酸化炭素の循環は、揮発性物質の出入りによって、さまざまな物質に変化しながらおこなわれていることがわかる。そして、それらの循環、揮発性物質の出入りは、地球が熱機関であることによって駆動されている。地球の成り立ちそして進化を、俯瞰した目で眺め、解説した地球科学の新しい入門書。

主な内容
プロローグ
第1章 太陽系の元素と揮発性物質
第2章 太陽系惑星と原始の地球
第3章 地球の物質循環
第4章 ゆっくり変化した地球
第5章 物質循環の中の生命の誕生
第6章 二酸化炭素と大陸地殻
第7章 粘土:冷たい環境でできた物質
第8章 親銅元素とウランの循環
第9章 熱機関である地球
エピローグ

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,地球ってすごい

大地ができで、化石燃料や金属鉱脈があるのも、大気や水や土があるのも、生命が生まれたのもマントルのお陰。三相状態図をこんなに使った新書も初めてです。すごくおもしろかった。

#タメになる

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

熱エネルギーと化学エネルギーの変換を軸に、地球の物質の由来を細かく知ることができた。地球に水が豊富な理由が特に面白かった。
地球は太陽に近く水や水素など軽い物質が木星型惑星ゾーンまで吹き飛ばされたため、重い元素が残り地球型惑星となった。火星と木星の間の小惑星帯から飛んできた小惑星や隕石が地球にぶつかり、水を含むケイ酸塩鉱物が地球にもたらされた。火星は小さく重力が弱いため水を保持できなかったのに対し、地球はやや大きく重力が強かったために、水を湛える惑星となった。水の存在のおかげでマントルに流動性が与えられ、熱と物質の循環が生まれ、豊かな自然が形成された。

0
2024年10月17日

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