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Posted by ブクログ
この本は正直、損しているような気がしている。時流に乗ってだろうか,「テレワーク時代の」と書いてあるけれど,テレワークならではのノウハウをタイトルにするほどには感じることはできなかった。だけどそれは悪い意味ではなく,テレワークに限らずに使える汎用的な話が多い。
そして「メール術」と書いてあるけれど,メールに限った話だけでもない。仕事を進めていくという上位の目的がはっきりしているうえでのメールの使い方の本なのだ。
メールの細かいノウハウ的なものというよりも,メールと仕事に関する心構えみたいなもので,効果が出やすいのは後者だと思う。
例えばの話。会社からスマートフォンが貸与されていて,業務時間外に電話がかかってきた。親切心で出たものの延々と要望を伝えられて,業務時間外になんでこんなことしているんだろうとイライラしてしまった。
この場合は電話に出てはいけなかったのだ。これは電話なので少し違うけれど,これに近い話もこの本は書かれている。つまり,仕事で成果を出したい人のためのメール術の本ということになる。
だからメモした内容がメールに関係ないところが多かったとしてもそれは全く問題ない。まぁ,著者のメールマガジンを読んでいるので,メールの専門家なのにこのスタンスで貫いているところに驚きはまったくないんだけど。