【感想・ネタバレ】君を愛することを許してほしい 元カレ社長の淫らであまい執着愛のレビュー

あらすじ

「どうしようもなく咲に触れたい」自分を捨てた元恋人の海斗と転職先で再会した咲。情熱的なキスと丹念な愛撫にかつての恋心が蘇る。欲望で激しく攻め立てられ、獣のように求め合って。でも彼に負わされた心の傷は簡単には消えない。「俺はもう一度、君に選ばれたい」真剣な囁きに、胸は高鳴る。私だって、願わくばずっとあなたと一緒に――。社長と二度めの甘く切ない執愛。

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気持ちごと持っていかれる作品

久々にぐっと気持ちごと持っていかれた、そんな作品でした。
これは、フィクション、物語とわかっていても、ヒロインのその時々の気持ちが手に取るようにわかる、共感がすごくて、本当に目の前で物語が進んでいくような錯覚に何度も襲われました。
あぁ、そうだよね、辛いよね、苦しいなら逃げていいんだよ、と何度もヒロインへ声をかけたくなる位でした。
人を好きになるって綺麗事だけでは済まされない、時には誰かを、自分自身を傷つけることさえある、狂気に落とすことすらあって。甘さと苦さが表裏一体というか、心まで持っていかれる危うさすら伴う恐ろしい行為なのだと。
それでも、自分の気持ちを無視せず、最終的には、前を向いて相手を受け入れるヒロインの心の強さに何度も勇気づけられました。作中に散りばめられた、信じるとは、相手を受け入れるとは、といった気持ちの描写が本当に胸を締め付けられ、あっという間に読了していました。どうか、この先ヒロインが幸せであるように、傷ついた分、素敵な毎日が訪れるように、願うばかりです。

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2024年02月04日

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