あらすじ
接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」発覚で大蔵省は大揺れ。黒幕の大物主計局長、暴力団幹部、総会屋総帥、敏腕政治家らの思惑が入り乱れるなか、大蔵省始まって以来の変人・香良洲圭一はこの危機にいかに立ち向かうのか? スリリングな官僚ピカレスク小説。
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Posted by ブクログ
感想
内容は真剣だが、パンスキという言葉が出てくるとどうしても力が抜ける。
また、暴力団や総会屋、政治家、官僚など魑魅魍魎の世界で権力争いが繰り広げられるが、どこかコミカルなところがあり、楽しく読める。
実際の政治家の名前も出てきてリアリティがある。本当に起こったことみたいに感じる。
あらすじ
大蔵省のノーパンすき焼き接待が発覚し、省内に激震が走る。大蔵省の同期四人組は何とかしてこの事実を隠そうと、同期の切れもので変人で名高い香良洲に助けを求める。
香良洲は当時の緊縮財政派だった幹部を退け、日本経済を救うために、パンスキに関わった人物が書かれたリストを手に入れようと調査を始める。
リストを巡って、ヤクザや総会屋とのやり取り、大蔵省内での主計局長を巻き込んだ権力争い、政治家からの圧力など、香良洲は、幕辺主計局長を追い出し、日本経済の自浄化を達成できるのか?