【感想・ネタバレ】乳がん患者の8割は朝、パンを食べているのレビュー

あらすじ

女性のガンの中で患者数がもっとも多い「乳ガン」。“食”のスペシャリストで管理栄養士の幕内秀夫氏いわく、「乳ガンほど食事の影響が大きい病気はない」という。食の欧米化が進んだ結果、スパゲティやサンドウィッチなどの“カタカナ食”やパン食が増え、乳ガン患者の8割以上が朝ごはんにパンを食べているというのだ。本書は、これまで取り沙汰されなかった乳ガンと食事の関係について焦点を当てています。

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Posted by ブクログ

さすが、幕内です。
タイトルからして刺激的です。
医者でもがんの専門家でもない、管理栄養士の著者が、数千人の乳がん患者の食生活から共通の傾向を見出し、警告を発する、ちょっと挑戦的な本。

それによると、乳がんの傾向は、
1.圧倒的に欧米に多い。
2.若い世代に増えている。
3.大都市圏に多い。

た、その食生活に共通する特徴は、
1.朝に「パン」をよく食べる。
2.「ごはん」は1日、茶碗1杯程度。
3.昼または夜に「パスタ」をよく食べる。
4.「健康食品」を取り入れている。
5.「タバコ」は吸わず、「アルコール」もあまり飲まない。

著者は、乳がんほど食生活の影響の影響が大きい病気はない、と断言します。

それは、急速に進んだ欧米型の食生活(砂糖、油、乳製品摂りすぎ)が、女性ホルモンの異常分泌を促すことになるから。

たとえば、カルボナーラに含まれる脂肪分が、カツ丼の3倍あると知ったら驚かれるでしょうか?
女性の好むおしゃれなお食事には、意外にも、高脂肪のものがとても多いのです。

多くの著作を出している幕内ですが、主張はいつも同じです。
1日2回ご飯を食べる。
パンの常食をやめる。
ひらがな食(うどん、そば、おにぎり等、ひらがなで書かれる食べもの)を、メインにする。
常備食をそろえておく。
外食は、精製食品を避ける。
何を食べたらいいのか、よりも、何を食べないほうがいいのかを考える。
塩分の取りすぎよりも先に、心配すべきことがある(肥満等)。

ああ、言われてしまったなと感じたのは、
「健康志向の強い方は、『玄米を食べるか、白米を食べるか』などと迷われることも多い。ですが、そんなハードルの高い問題は二の次。
まずは、1日2回、白いご飯を食べる。
この柱なくして、次の提案はありません。」のところです。

娘たちが、玄米よりも白いご飯を食べたがって、今は玄米と5分つき米を炊いているのですが、大事な栄養を削り取ったお米を食べさせていることに、ひどく落ちこんでいました。

とにかく、きちんとしたごはんの食事を出すことが最優先ですよね。

幕内の書は、基本の柱があって、それを個々にどのように当てはめていくかが、かなり丁寧に書かれているものが多くて、実用的です。

最近は、夜遅く食事をすることが多い夫が気になって「病気にならない夜9時からの粗食ごはん」を読みました。

また、今月25日に出される「子どもの顔みて食事はつくるな! ~家族みんなが病気にならない粗食ごはん~」も、胸の内を見透かされているようで、楽しみです。

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2014年09月13日

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