【感想・ネタバレ】新世紀のビッグブラザーへのレビュー

あらすじ

日本国内の“良心勢力”および外国勢力が推進する「人権擁護法」「外国人参政権」「沖縄一国二制度」「東アジア共同体」「外国人の公務員採用」「女系天皇制」「無防備都市宣言」などの施策が実現したとき、日本社会はどのような変貌を遂げてしまうのか――。本書は、その「起こりうる現実」を描いたシミュラフィクション(シミュレーション小説)である。書名にある「ビッグブラザー」とは、イギリスの作家ジョージ・オーウェルの名作『1984年』に登場する独裁者の呼び名。社会における個人の自由と人間性の尊厳の問題を鋭くえぐった同作品の風景が、舞台を平成日本に移して再現する!?「人権」「友愛」「市民」「共生」「環境」など、様々な美辞麗句を用い、実際には極度に人権が抑圧され、閉塞感に満ちた「大アジア人権主義市民連邦」の実態は、明日の日本人の物語でもある。国家観なき日本の政治家とマスメディアによる情報操作の罪を糺す問題作!

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Posted by ブクログ

日本版「1984」これを荒唐無稽なディストピア小説と笑えないのが現状だと思う。政治に興味がわずかでもあるなら手にとって読んでみてなにか考えてみるのも悪く無いと思う。

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2017年12月18日

Posted by ブクログ

中国・北朝鮮・韓国・日本が東アジア共同体として統合した連邦「大アジア人権主市民連邦」において、人権を侵害していないにも関わらず人権犯罪者として捕まってしまったタチバナススムは、反市民連邦抵抗グループ「まほろば」のメンバーと出会い行動を共にすることに。まほろばメンバーのMIKIらとともに、情報統制を打破すべく行動を起こしたススムであったが・・・時事問題を知ったり、未来の日本の姿を予測している小説として読むこともできます。(2009.10.3)

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2010年02月14日

Posted by ブクログ

2009年8月末、日本最大の左翼政党が与党になったことにより、数々の危険な法案が可決されようとしています。
この本は今リアルになりつつある「if」の未来。
まともな方なら10ページ読むだけで、怒りがこみ上げてくるはず。

今の日本が好きであるのならば、
この本につづられた未来のリアル化は阻止しなければ、
未来だけど、未来がなくなってしまいます。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

2009/6/23出版の本ですが、まさか作者さんも2009/09にしてこんな事態が起こるとは思いもしなかったことでしょう。前半の描写はリアル世界を風刺したスパイシーながらもコミカルな描写だったのですが、第一部後半あたりから一気に小説としてのリアル感が増して色々考えさせられました。現段階でも官僚や政治家を悪人と断罪するか無謬の存在とするかの極端な論調に走りがちな日本ではありますが、足もとが崩れ、信じていた未来が崩れかける今だからこそ「助けてくれる誰か」ではない自分が何を考え、どう行動するかを試され始めた様に思います。そして、2009/09/05現在、この本がSF、風刺、問題提起の書であり続け、まかり間違っても「よげんのしょ(20世紀少年風に)」にならないことを切に願います…。

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2009年10月04日

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