【感想・ネタバレ】2020年の恋人たちのレビュー

あらすじ

母が事故死した夜から、葵の日々は一変する。遺されたワインバーを継ぐのか。同棲しているのに会話がない恋人との関係をどうするのか。仕事、恋愛、家族――。人生を見つめ直し、傷ついた過去と対峙することになったとき、32歳の葵が選んだもの、そして選ばなかったものは……。第1回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

正直、主人公にあまり共感できないまま終わってしまった。独り立ちしたく、男性を嫌い、頼りたくないと思いながら、要所要所で恋をして、身の拠り所にして生きているところに矛盾を感じずにはいられなかった。ただ、人間はこういった矛盾の塊なのではないかなと思う部分もあるので、人間の複雑だがリアルな部分も映しているような感じがした。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終始悶々とした空気を感じながら最後まで読み進んでしまった。
葵さんはすごく真面目、だけどちょっと卑屈なところもあり、彼女の過去がそうさせたのか、或いは持って生まれたものなのかは本人すら分かっていないけど、きっと真面目が故に考え過ぎなところが災いし、諸々上手く行かないのかな?そう思った。
しかし、幸村という登場人物の嫌らしさには正直ゾッとした。
深夜枠でドラマ化して放送したり、ネット配信ドラマ化したら結構受けそうな内容だと思う。

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「大人の恋愛小説大賞」受賞作品、ってのがうかがえる大人の女の恋愛話だなーと言う印象。23時以降の30分ドラマになりそうな。

32歳の前原葵。母が事故死して残されたワインバーをどうするか?母の愛人にかなり資金を出してもらっていだその店は移転する予定で,店も決まってたのに。
愛人の長男(義兄と記されてるけどあってる?)に、OLの葵が持っててもしょうがないから処分すると言われたが、意地になって自分がやる!と決める。

昼は営業の仕事をして、夜はワインバーの開店のために奔走。そして、開店、コロナを経て・・・という流れのなかで、
会う男たちとの話って感じ。

最初は同棲相手の湊がいたが、彼はリストラにあい引きこもって話をすることもなくなる。そして、いなくなる。
住んでたマンションを離れ、海外生活から離婚問題で帰国してきた叔母と住む。
母の店の常連で、母の店を助けてくれていた幸村に言い寄られるが、幸村は結婚している。
ワインの試飲会で出会うグルメ雑誌の副編集長の瀬名と少しずつ進展していくが、彼も既婚者だと知って距離をとる。
オープンした店のご近所さんで,幸村から逃げようとしていたのを助けてくれた、海伊とは上手くいきそうでスペインに旅行するが、やっぱり違う。
店を一緒に切り盛りしてくれる松尾くんとは、恋愛でなはい。が、叔母が結局元サヤで海外に戻ったとき一緒に住む。やっぱ,恋愛じゃない。姉弟みたいな感じ。それが心地いい。(松尾くんはバツイチ子持ちの葵の妹とうまく行きかけてダメだった。妹は葵の部長と結婚した)

最終、コロナのせいで店をどうするか?ってとこまでいくけど、それは今できることをなるべくやっていこうーと言う形で終わった。

恋愛は当分いらないかーと思った途端、またとある場所でソレらしき人と出会ったところで終わる。

葵はこのまま、ちょっと付き合って(付き合う寸前までいって)別れて、を繰り返しそうだなと。
あと、まぁなんとオシャレな世界観だよ。私には縁のない世界だわー。ドラマでしかみないわー。って感じ。だから「深夜23時以降の30分ドラマ」って感じた。月9でやっても共感はぜったいされないやつだわー

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2024年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛はしてもしなくてもいい、振り返っても持ちたいものが無かった、というのが印象に残った。
読み始めた時、葵は恋愛体質な人なのかなと思った、自立してるけど甘えるさじ加減がめちゃ上手い気がしたので。
もちろん人それぞれだけど、恋愛はもういい、と思ったら10年以上恋愛しない人もいる。でも葵は気持ちのシャッター的なものを下ろさない人なんだなと思った。
でも、私の好きなようにしたらいいんだとちょっと思えた。何事にも無意識に一歩引く癖がついてしまったのは仕方ないけど、下がった所からでも見えるのになんでしなかったんだろうなぁって、なんか少しだけ、やわらかい思考になれるような気がした。

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2024年04月27日

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