あらすじ
この事件は、私には解決できない。
だから――
自宅マンションで襲われたはずの女性が、十キロ以上離れた港で遺体となって発見された。
被害者の友人で、天医会総合病院の看護師でもある相馬若菜から相談を受けた天久鷹央は捜査にあたるが、
その過程で「私は手を引く」と宣言する。
困惑する小鳥遊に、鷹央は「この事件は、お前が解決するんだ」と告げた……。奇想天外な“瞬間移動”の謎の真相は?
書き下ろし掌編「想いよ届け」収録。
出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
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Posted by ブクログ
①迷い込んだ呪い
詐欺師は怖いね。
ただプラシーボでも相談者が納得してれば良いと言われるとまぁそうなのかなぁって納得しちゃいそうな自分がいる。
②ゴミに眠る宝
めーーっちゃ騙された!!
けど悲しい事件だった。
家族を失う辛さは想像もしたくない。
③瞬間移動した女
悲しい話だった。
殺された女性の方も激昂しすぎじゃね?とは思ったけど死ぬこたぁないよね。
にしても暴走族がクズすぎて胸糞悪いわ。
小鳥遊先生の解決は素敵。
Posted by ブクログ
天久鷹央シリーズ第五弾。
「私には解決できない」と鷹央。
犯人の病気を診断し、遺体の「瞬間移動」の謎も解いた。
だが本当の解決、
すなわち事件のきっかけとなった「犯人」にせまり、
その告白を引き出し、心を解きせるのは小鳥遊しかいない…。
ストーリーとしては良かったが(失恋した小鳥遊には良くないが)
超絶空気が読めない鷹央がした心遣いとはちょっと不自然。
今回は謎解きとしてちょっと面白かった。
ごみ屋敷の事件では、
犯人が被害者であるごみ屋敷の住人に化けて、
鷹央達に応対していたというトリックに全く気が付かなかった。
犯人にとっては苦肉の策だったが、
自分だったらごみ屋敷の中に長時間いることに耐えられそうにないという、
無意識での拒絶だったのかもしれない。
ただ単に洞察力不足と言われれば、それまでだが。
鷹央に「妖怪サトリ」と言われる鷹央の兄が登場するのは、
いつのことだろうか。