あらすじ
なぜ日本社会は学会を嫌うのか。保守化・巨大化した組織は、これからどこへ向かうのか。勤行、教学、折伏、財務──学会員の日常とは?社会学者が知られざる実像に迫る、批判でも賞賛でもない、はじめての学会入門。
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Posted by ブクログ
ヨーロッパでは労働者が自ら労働者階級に留まり、世代的に再生産していくことを望み、それゆえ労働者階級全体としての生活の保証と向上を求める。
それに対して、日本は個人の努力なのだ・・・!
Posted by ブクログ
創価学会について私の周りの反応は悪い。私もあまりよいイメージはない。そもそも特定のものを「意識的に」(強調)信仰すること自体にいい印象は持っていない。
けれども、その悪い悪いといわれている創価学会についての私の知識は全くないのだ。否定するにも(否定する気はないが)、知識がなければできないのである。ということで手に取ったのが本書である。
著者は中立的な立場で本書を上梓した。
創価学会は創価教育学会が前身である。おそらくここでは学問をしていたのだろう。今は創価学会になり、学問している印象はない。だから創価学会ではなく、「創価宗教」とか「創価の会」とかにすればいいのに。
学会員になるのは簡単で、入会したい!ということを学会や学会員になればよいのだ。御本尊をもらって朝夕にお経みたいなのを唱える。『聖教新聞』と『大百蓮華』を講読するだけで他にお金はかからない。
また、公明党とのつながりもよく言われている。ただ公明党に票を入れるのではなく、その入れる理由を聞くと納得してしまうのである。
「公明党の議員さんとはいつも応援する関係ですから、たとえば、あそこに階段があるから何とかしてくれないかというようなことは、すぐに言える関係です」 p.45
他にも創価学会についての文献研究や変遷、政党との関係についても触れている。創価学会を知るにはぴったりの一冊だろう。紹介されていた『盗聴教団』、『創価学会を斬る』も読んでみよっと。
(まっちー)
Posted by ブクログ
ここまでニュートラルに学会の内実を描く研究も珍しい、そう元学会員の父が言うからには間違いない(笑) 長い間離縁するうちに僕は仏教と逆の方向に行ってしまったが、顕彰会との対立、学会がよく言われる現世利益的な側面をむしろ肯定的にとらえていることなど、知らずに知ったつもりでいたところも多く良かった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
批判でも賞賛でもないはじめての学会論!
社会学者が知られざる実像に迫る!
なぜ日本社会は学会を嫌うのか。
勤行、教学、折伏、財務―学会員の日常とは。
保守化、巨大化した組織のゆくえは。
[ 目次 ]
1章 学会員たちの信仰生活(学会員になるということ 学会員たちのプロフィール ほか)
2章 創価学会の基礎知識(創価学会の歴史 日蓮と日蓮宗 ほか)
3章 創価学会についての研究(初期の創価学会研究 学術的な研究と評価 ほか)
4章 創価学会の変化(創価学会の変遷 日蓮正宗からの分離 ほか)
5章 これからの創価学会(自民党との接近 自民党とよく似た構造 ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
創価学会について書かれた本は、礼賛するものと非難するものと極端に分かれる傾向にあるが、本書はそのどちらにも偏らず、極めて中立的な立場から創価学会の歴史や成り立ち、現状についてルポタージュしたものである。創価学会という、今や日本の統治機構を考える上でも無視出来なくなっている勢力について、知識として知っておきたい、という欲求を満たすには最適かもしれない。
Posted by ブクログ
創価学会の歴史をよく知らなかったので手にした本だが、なかなかよく整理されていた。できれば、創価学会の成立と戦前の弾圧の部分をもう少し書き込んでもらいたかったが、例の「破門事件」の経緯など、よくわかった。
Posted by ブクログ
創価学会の競技についてではなくて、創価学会が生まれた背景や支持者の社会的構造、日蓮宗や公明党との関係などが丁寧に解説されていて、勉強になった。創価学会はベールに包まれているので、なんだか不気味な存在に思えてしまうが、内容を知ると付き合い方が見えてくる。