【感想・ネタバレ】はじめから国宝、なんてないのだ。~感性をひらいて日本美術を鑑賞する~のレビュー

あらすじ

美術館で国宝を見てもなんだかピンとこないのは、感性や教養がないからではなく、作品との距離感や古びた色彩などにより作品が語りかける声が聞こえにくいから。本書では、国宝をはじめとした日本美術をデジタル復元で当時の色彩に戻し、制作された時の環境で鑑賞することで見えてくるストーリーを紹介。どんな作品も、はじめから国宝なのではない。ストーリーを理解することで感性がひらき、日本美術の鑑賞が自分のものになる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  国宝をべたべたさわろう
第2章  これはもうアニメでしょ
第3章  秀吉時代の”おたがいさま”事情
第4章  やっぱり怖い?超有名なお墓のお話

<内容>
国宝など美術品のデジタル復元などを手がける”デジタル復元師”を名乗る小林さん。すでに2冊の著書を読んでいるが、視点が面白い。今回は、「風神雷神図屏風」(俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一)・「平治物語絵巻」「年中行事絵巻」・「花下遊楽図屏風」(とそこからの”淀君の打掛”)・「高松塚古墳」の4本立て。触ったり、動かしたり、色づけしたり、入ってみたり…。そこから「国宝」とありがたがる前に、作者や依頼者の視点や鑑賞の気持ちを読み取って、作品と対峙しましょう!という著者の考え(ある意味当たり前だと思う)に賛成。

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2024年01月31日

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