感情タグBEST3
Posted by ブクログ
妖シリーズ物語の初めの頃の話。誉田作品ならではのグロい部分もあるが、切なくても心が温かくなった。読後しばらくたっているのに、冷たくて優しい紅鈴を思い出してしまう。すっかり虜になってしまいました。
Posted by ブクログ
妖シリーズ、今までも好きだけどこれも好き。紅鈴のもっと昔を見れるかと思ったら違った。次回作は時系列的には妖の華の次らしいので、紅鈴子供時代はその次かな。10年後とかになりそう…
ストーリーは最初から最後まで好き。仕事や生活の仕方、話し方もその時代に合った感じがして、その時を生きているように感じた。その時代生きてないから知らんけど。
紅鈴と欣二の関係性とその構築の流れもよくわかってよかった。闇神の性質もそうやってわかったくのね。
次回作も期待大です。
Posted by ブクログ
妖シリーズはそんなに好きではなかったが本作品でどっぷり沼に浸かった感がある。吉平さんの切なすぎる描写に胸を衝かれた。まさに純愛。紅鈴の優しさと残酷さが入り交じり、欣治が闇神となった経緯もこれで納得。悪役がホントわかりやすく感情移入も容易だった。あとは吉原暗黒譚を読んで総仕上げをするとしよう‼️
Posted by ブクログ
「妖の華」「妖の掟」に続く妖シリーズ第3弾の「妖の絆」。掟は華の前日譚。今回の絆は紅鈴と欣治の出会いが。しかしこのシリーズ、間隔が空きすぎて前作の物語の記憶がイマイチ…。また読み返してみたいなと思うがなかなか手が伸びない。どうしても読んだことない方を優先してしまう。
まぁそれはさておき、今作の舞台は吉原。脳内では鬼滅の刃遊郭編の映像が蘇る。そして紅鈴は堕姫のイメージ。変身する前の黒髪で。今作で1番琴線に触れたのは、紅鈴もだが吉平が特に切なかった。惚れた相手を何年も待ち続け寺に通う姿。そして最後はその相手のための自己犠牲。吉平ファンは多いだろう。
欣治の父親のクソっぷりにはイラつく。借金のカタに女房のおかつを吉原へ売る。あ、その残された欣治とたまを見かねて引き取ったクソ坊主もいたな。善意からの行動かと思ったが、その和尚は欣治を犯そうとする。もちろん紅鈴が現れ和尚を惨殺する。残された欣治とたまに何かを感じた紅鈴が、自ら吉原で働き、特殊な方法で借金を肩代わりする。おかつはすぐに2人の元に戻ることが出来たのだが、夫の弥助が現れ暴力を振るわれ再び吉原へ売られる。欣治とたまは酒ばかり飲む弥助に殴られる。酷い顔になったおかつを見た紅鈴は、郭抜けをして2人の元へ。弥助を懲らしめに行くが逃げられる。懲らしめる、と書いたがそこは誉田さん。紅鈴も闇神、もちろん殺そうとしたのだ。小さいたまは死んでいた。そこから欣治は紅鈴と旅をしながら闇神になることを誓う。
話は変わるが百地一族の悲願は閣羅の捕縛。それは男の闇神の名前。前田家にその生き血を献上し不老不死になるために。前田家はその為だけに百地一族に給料を払っている。いつ現れるかも分からない相手、物の怪。その機会がついにきたのだが、紅鈴の姿を見失う。一族の拓馬と志乃が13年見張り続けた甲斐もあり、紅鈴が現れたことを棟梁の百地丹波に報告し援軍を待つ。13年の間に2人には彩音という娘が産まれていた。そして援軍が現れたが、結果同順の裏切りが。欣治に闇神になる儀式を行った紅鈴。拓馬と志乃は欣治が惨殺することに…。
長編ながらサクサクっと読める。いやぁ、エンタメ感たっぷりで面白かった。もちろん前2作を読んでいれば尚更楽しめる。惨殺シーンは誉田さんらしく素晴らしい。しかし何故かラストは希望がある。続編がまだ出る予定らしいので楽しみだ。
Posted by ブクログ
うーん、面白い!『妖シリーズ』エピソードゼロ。
紅鈴と欣治との出会いの物語。紅鈴たちの情感だけでなく風景描写などからも感情が湧き出るようで心に沁みてくる。
紅鈴の話し方がとても好きだな。
道順などは紅鈴を化け物と蔑んでいるが、彼女は自分からは必要最小限の殺ししかしないし、降りかかる火の粉を払っているに過ぎず、人間よりもより人間的な部分を持ち合わせてもいると思う。それに対して道順や弥助らは自分の欲望を膨らませるばかりだし、必要以上に他人を蹴落としてもいる。闇神よりも余程人間の方が化け物と言わざるを得ないかもしれない。
Posted by ブクログ
シリーズ三作。闇神欣治の誕生譚、時系列でいうと。初期の物語。江戸時代、父親に母親を吉原に売られ妹を餓死させられた少年は紅鈴に血分けされ闇神となる…。動植物の命を頂いて生きる人間と人の血を吸って生きる闇神を重ねながら人の感情の揺れも見せる紅鈴が魅力的だ。次は「闇神紅鈴誕生秘話」か?
Posted by ブクログ
誉田哲也作品は最初に姫川玲子シリーズ「ストロベリーナイト」を読んでファンになり、その後も沢山読ませていただいていますがどれも面白いですね。
しっかりしたストーリーの上に、残酷さ、妖しさ、愛らしさ、人間らしさが巧く描かれているからと思います。
今回読んだ「妖の絆」は妖(あやかし)シリーズとして、読む順番としては本当は「妖の華」「妖の掟」「番外編:吉原暗黒譚」「妖の絆」「妖の群(未発売)」が正解みたいです。いつか「妖の華」から読んでみたいと思います。「妖の華」は誉田哲也さんのデビュー作ということでもあるので興味津々です!
現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の7月30日放送回では、伊賀流の長として「百地丹波」が登場しましたが、偶然にも「妖の絆」にも鬼狩りの頭領として登場しました。本を読みながら頭の中では大河ドラマで百地丹波役を演じる嶋田久作さんが登場していました。
Posted by ブクログ
シリーズ前作も読んだが、かなり面白い。
戦いのシーンのハラハラドキドキや、紅鈴と吉平の関係等、最後まで飽きずに読めた。
紅鈴の言葉が昔っぽいのも納得。
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。(外伝含まず)
主人公で妖の紅鈴と欣治の出会い編。
シリーズ第1弾から読むほうがいいのか、本作から読むほうがいいのか迷うところ・・・。
紅鈴の達観している様がとても心地よい。
できることなら自分もこの位世の中を達観できる人物を目指したいと思うが・・・なかなかそうもいかず細かい所ばかり目について疲れる毎日・・・・。
誉田氏の悪人成敗によってスカっとしたい人におススメ。
本シリーズの続編を望む。
Posted by ブクログ
誉田哲也の妖シリーズ?を初めて読んでみたのでした。
結論からすると、紅鈴という不老不死の最強妖怪を中心に、それと対峙する人間との戦いを描いたような内容で、なかなかに面白かったです!欣治という少年と紅鈴の交流という流れもあり、妖怪でありつつも人間味もある紅鈴の姿が恰好良い作品で、他のシリーズ作品も読んでみたいと思いました!
Posted by ブクログ
吸血鬼な紅鈴のシリーズの3作目ですが、内容は紅鈴と欣治の出会いを描いた、物語のスタートとなる作品。時代は江戸時代なので、ある意味時代小説っぽいところもあります。吸血鬼となるも、心の底に眠る温かい人間性も心を打たれる味わい深い作品。
Posted by ブクログ
時代小説ではなかったです
江戸時代を舞台にした伝奇小説でした
そんな時代小説あるよ!と有識者の方々は仰るかもしれませんが、なんか違うんよなぁ
もっと言えばなんこ出てくる人が江戸時代の人っぽくないんよなぁ、いい意味で(いや確実に悪い意味だろ!)
それにしても誉田哲也さん、なんかこう円熟味がましたような気がする
Posted by ブクログ
シリーズ3作目ということを知らずに最初に読んだが、エピソードゼロだからか違和感なく読めた。
誉田哲也氏といえば警察もののイメージだが、時代もののなかなか、面白かった。
ファンタジーなどのぶっ飛んだ設定は苦手だが、本作のように登場人物の心情や表情が丁寧に表現されてると共感でき、一気に読んでいた。
近々前作、全前作も読むつもり。
Posted by ブクログ
妖シリーズのエピソードゼロ
紅鈴と欣治は、ここから始まることに…
闇の中でしか生きられず、何も飲まない、何も食べない。ただ、血を飲み、生きながらえる不老不死の彼女は、200年の時を経て、遂に孤独から解放されるのか。太陽の木漏れ日に、ぬくもりを感じる暖かな匂い、彼女がなぜか惹かれたのはそんな匂いだった。。。
Posted by ブクログ
うんうん、ちょっと刺激は強いけど面白かった。
紅鈴がなぜあの家族とそこまで関わってしまうのか、そこが気になった。
吉平の一途さが良かった。
神なのか、鬼なのか、でもとても人間っぽい。
Posted by ブクログ
シリーズと知らず、エピソード0から読み始める愚行。本筋は面白いのかな、、。刑事ものばかり読んでるので、時代小説みたいな語り口になかなか馴染めませんでした。ホラー映画とかでよく見るビジュアルがクリアにイメージできるんですけど、小説で読むとチープ感が否めません。
Posted by ブクログ
妖シリーズの前日譚。いきなりというかそりゃあ現代ではなく江戸時代の話。序盤は間延びしたが、中盤からを面白く一気読み。やっぱりキャラクターが作り込まれていて良かった。