あらすじ
犀川&萌絵も登場! 多面性が光る短編集。西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり……(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。
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Posted by ブクログ
S&Mシリーズの犀川創平・西之園萌絵も登場する、7つの短編小説が収録されている本。
回文同好会のリリおばさんが奇妙な殺人事件を解決「ゲームの国」、お互いが特別の日だと意識している中で、犀川創平と西之園萌絵が誘拐事件の謎解きをすることになる「いつ入れ替わった?」など、7つの短編作品が掲載されています。
犀川創平と西之園萌絵のS&Mシリーズ後の関係性も知ることができます。
Posted by ブクログ
講談社文庫短編集第四弾。
S&Mシリーズのふたりも出ている、楽しみだ。
この短編集、ひとつめの『トロイの木馬』。
ちょーっと私には難しい。
コンピュータに関する表述については、お手上げ状態。
どちらが現実でどちらが現実ではないのか。
相変わらず、惑わされまくってしまった。
物語の最後の最後まで。
S&Mシリーズのファンならば、短編集ラストの『いつ入れ替わった?』はきゅん、とするのでは。
犀川先生と萌絵のやりとりは必読。
拍子抜けさせられたり、感心させられたり、かと思えば切ないお話に胸がぐっときたり。
やっぱり、森博嗣さんの作品は大好き。
Posted by ブクログ
3
短編集4弾。最後の「いつ入れ替わった?」では身代金の受け渡しの謎について萌絵達が議論。犀川のプロポーズ的な場面も。S&M、Vシリーズの番外としては面白い。トロイの木馬は、PCウイルスの話だが、観念的な要素もあり難しい。赤いドレスのメアリィでは、横浜のメリーさんを思い出すエピソード。ゲームの国2弾では、回文のオンパレード。長文の回文がすごい。
Posted by ブクログ
ミステリ短編集。ちょっとSFとホラーも入っているか。ほかの短編集で読んだ話(赤いドレスのメアリィと探偵の孤影)が2本入っていた。短編集に何度も同じ話入れるのやめてほしい…
トロイの木馬は発想として面白かったけど、前半が小難しくてちょっと疲れた。不良探偵はなんというか切ない。主人公はひどいと言えばひどいが、一番ひどいのは善人のシンちゃんを利用した真由子。話好きのタクシードライバーは落ちが微妙。ゲームの国はとにかく回文がすごい。こんなのどうやって考えているんだろう。いつ入れ替わった?は犀川&萌絵シリーズ。一番まともなミステリ。
Posted by ブクログ
短編集の4作目。
ずっとこのところ短編集を読んでいるけれど、結局何だったのかわからない話が多くて、ちょっともういいかなという気持ちだったところに、この4作目の流れ。
もう心憎いとしか言いようがない。
『トロイの木馬』は少し用語が難しくて、途中嫌になったりしたけれど、その他の作品は好み!!
話のテイストが偏ってないところが良かったのかも。
ということで、面白いじゃないか、森博嗣さんの短編集!という思いが、ここにきてめでたく復活。
もう、完全に手玉にとられている気がする。
次も、ワクワク感を維持しながら読めそう。
S&Mシリーズファンとしては、『いつ入れ替わった?』にはもう、萌えるしかない。萌え要素満載。こんな犀川先生見たことないし、レアすぎるし、とにかくブラボー!と叫びたくなる。
そして『赤いドレスのメアリィ』は、ありがちな設定ながらもやっぱり好きだし、『話好きのタクシードライバ』は臨場感たっぷりにいかにもありがちで可笑しいし、『ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)』の回文たちには度肝を抜かれた。回文の魅力にはまってしまいそう。『探偵の孤影』は、映画『シックス・センス』みたいなオチがちょっと懐かしかった。