あらすじ
チェリストの黛由佳が放火事件に巻き込まれて死んだ。由佳の自由奔放な演奏に魅了され、彼女への思いを秘めていたチェリストの坂下英紀は、火神の異名をもつ孤高のチェリスト鵜崎顕に傾倒し、「鵜崎四重奏団」で活動していた彼女の突然の死にショックを受ける。由佳の死に不審を感じた英紀は鵜崎に近づき、死の真相を知ろうとする。音楽に携わる人間たちの夢と才能と挫折、演奏家たちの〈解釈〉と〈物語〉に迫る、長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
テクニックがあればいくらでも名演を模倣でき、コラージュしてそこに演技を足せば、観客の感情は自分の思う通りにコントロールできるというのは本当なんだろう。
音楽好きだが、これまで音楽のなにを聴いてきたのか、改めて考えさせられた。
オチは???だった。
鵜崎の作曲した幻の曲を、英紀はビデオから採譜したの?でも文中には「こうして弾くまで、聴いたことのない曲だった」って書いてあるよね?その点が猛烈に気になって、読後感はモヤモヤ。
Posted by ブクログ
ミステリとしては小粒だけど、芸術や音楽への視点としては面白い。世の中の全ては錯覚と解釈によるもの。完全に否定できないからこそ最後の鵜崎の模倣に心を打たれるのかも。
Posted by ブクログ
音楽でも芸術でも先入観とか情報に囚われてそっちばっかりに目を向けてしまうことってあるよね〜と。美術展でも、有名な絵にどうしても人だかりができてしまうこと、あるある。他にも素敵な物もあるけど。でも有名な物も有名じゃない物も、素敵だな〜って思う気持ちを持つことは良いことだとも思うけど。
火事に巻き込まれた原因、動機については「あぁ、なるほど…」と。両親が離婚して、お金に困窮している状態であることも知り合って数ヶ月の人に言えないよねぇ。
それにしても慕っているから、というだけで人の部屋に忍び込み、あまつさえ楽譜を探し音源を手に入れて人前で演奏するのはどうなんだろう。恩師の傷口に塩を擦り込む以上のことをしてないか??と思ってしまった。
主人公よりも、なんだかんだ言って見放さない小松先生や諒一、オーディションに残った梅木さんの方がキャラが濃くて良かった。
梅木さんみたいな苦労した過去もあるけど『成功できない人間は…なんとかやっていくしかないもんな。』で頑張ってる人を見てると「あ〜がんばろ〜」と思える。