【感想・ネタバレ】メテオ・メトセラ(5)のレビュー

あらすじ

レインが行方不明になって一年。15歳になったマチカ・バルファルティンは、彼を探して懸命に走り続ける??…。ユーリから得た情報を頼りに、カルバリアという会社までやってきたマチカ。あえなく門前払いをくらい途方に暮れていた時、星祭りで知り合った少女・エイラと、偶然再会し……。一方、カルバリア社長の御曹司となり、イースと名付けられシャレムに溺愛されるユカは、子供らしく振る舞いながらも瞳に無間の闇を宿していた??…。届け、マチカの心の叫び! 果たしてレインは生きているのか……!? 第二部堂々開幕の、ネオ・アウトロー伝説第五弾!!

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Posted by ブクログ

「時よ 僕が少年だった頃 本当に少年だった頃 そんな時代があったのならば その頃 僕は君のように 空も飛べたし 虹の上だって歩けたんだろう」
まずはエイラとユーリのレギュラー化に喝采。大好きですこの二人。主役二人は素直におおらかに生を誠実に謳歌すること、限りあることの貴重さを表現していますが、そのためにあまり人間本来の醜さなどはカットされていますので、意固地だったり未熟だったりなどが若さや幼さとして表に表れやすいサブキャラは非常に魅力的です。相関図も豊かになるし。本巻ではマチカの魂の叫びに呼応したレインが覚醒を成し、ユカとマチカが遂に接触します。ユカにとってマチカはかつて己を容認してほしかった人間、世界、憧憬の象徴なのだなと感じました。もう記憶の中ですら再生するには擦り切れるほど昔、愛してほしかった光の世界で生きる者。今はもう憎むことも疎むこともエネルギーを費やすには億劫で、只々己とレインから遠く切り離してしまいたい生命体であると。いやもう単純にレインの意中の相手だから嫉妬してる面も大きいですが^q^話は変わりますが巻末漫画といい後続裏表紙といいユカはいじられキャラなのかな…本編アレだからゆえの作者さまの愛ですね。確かに彼は憐れむにも愛しむにも扱いが難しい。

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2010年05月31日

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