あらすじ
ホースの穴に指を突っ込んだら、全身がするりと中に入ってしまった。それからというもの、ソバを食べる同僚の口の中、ドーナツ、つり革など、穴に入れば入るほど充実感にあふれ、仕事ははかどり、みんなから明るくなったと言われるようになった。だが、ある一つの穴に執着したことから、彼の人生は転機を迎えることになる──。卓抜したユーモアセンスが高く評価された第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作に他4編を収録。
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Posted by ブクログ
第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
もうね 突飛なストーリーに驚きなんだけど どうなるのか早く先が知りたくてグイグイ読めてしまった。
そして驚きの結末・・・思わず寒気が走る!
文句なく面白い。
Posted by ブクログ
いやあおもしろかった。
かなりありえへん怪奇現象をテーマにした短編集。
どれも奇妙な展開とすっとぼけた台詞回しで「らしさ」を持つ作家だと思う。
この人の本がまた出たら絶対に読むだろう。
Posted by ブクログ
第18回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。
ユニークなホラー短編5作。
・穴らしきものに入る
・金骨
・よだれが出そうなほどいい日陰
・エムエーエスケー
・赤子が一本
背筋がゾクゾクするほどの恐怖はないものの、人間の恐怖に陥った際の滑稽な姿が哀れであり、クスッときたり、自分と重ねる部分もあり、不安感を覚える。
自分の観点とは少しズレは感じた。
Posted by ブクログ
穴に入れるようになった男、骨が金だった
肌を焼く事を恐れる女、マスク病、あたりの赤子。
ホラーというよりも、不思議な話ばかり。
試したい、という思考は共感できる穴の話はともかく
祖父の骨が金だった…には、家族の行動が恐怖です。
いや、係の人もちゃっかり懐に入れてましたけど。
人間が恐怖?
肌を焼くのを怖がるのは、女性として当然ですが
何かを恥だと思った時、180度転換するのが凄い。
ここまで徹底してしまうと、精神的な怖さがありますが
本人の慌て具合とやっている事の繋がりのなさに
妙に憐憫が。
マスクは…こうなってしまうと笑えますが
本人にとっては大変な事。
まぁ小学生は自業自得ですが、なった本人も
酔った先で…なので、自業自得ですがw
見慣れてくると、いつもの顔だったものが
不思議に思えてくるのは当然です。
赤ちゃんが当たる自動販売機、は謎でした。
本物が落ちてくる、と思っていただけに
そういう事か! という状態が。
いやでももしかしたら、先人のおばあちゃんとは
また違った出てきかただったのかも知れません。
そもそもおばあちゃん、今当てて
どうするつもりなのでしょう?w
Posted by ブクログ
異常な状況に遭遇した人達のドタバタぶりを描いた短編集です。
何でそうなったのかと言うような説明は無く、いきなり変な状況に放り込まれた主人公達がうろたえたり開き直ったりする様が、時にはコミカルに、時には不気味に描写されていて、結構面白かったです。
まぁ特に大したオチもなかったり、文章もところどころ、作者だけ分かっていて読者は置き去りにされているような部分もあり、読みづらい面もありました。