【感想・ネタバレ】ひとり夜風 紋ちらしのお玉のレビュー

あらすじ

柳橋芸者のお玉は、山内容堂や松平春嶽など、名だたる大名たちから贔屓にされる売れっ子だが、裏の稼業があった。男に抱かれては、その相手の家紋を刺青にして体に彫る。忘れられない男たちの思い出を体に刻み、それを千個集める〈千人信心〉の願をかけて。だから、二つ名は「紋ちらしのお玉」。幕末を騒がす事件とともに、変わりゆく時代の波が、お玉と男たちを呑み込んでゆく。好評シリーズ第2弾は、書き下ろしで登場!

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Posted by ブクログ

 ジャンルを歴史物としたが、単に江戸時代を背景にしているだけで、市井の人物達のしみじみとした物語である。犬飼 六岐の「囲碁小町 嫁入り七番勝負」もとても楽しく読んだし、どうも、この時代にだんだんと惹きつけられてしまったようだ。

 どちらも幕末の騒然とした時代だが、登場人物はみなしっかりと地に足をつけて、そしてしたたかに暮らしている。

 最初は、お玉という柳橋の芸者を中心とした男女の性愛を描いた小説か、と思いながらも読んでいくと、芸者遊びをする殿様や豪商などの登場人物が、だんだんと時代のうずに巻き込まれていく。

 その登場人物がまた活き活きとして描かれているのがすばらしい。

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2011年04月27日

Posted by ブクログ

幕末で名を馳せたあの人やこの人たちが登場します。
日本を変えようと駆け抜けていく男たち。
それを横から見ている女たち。

何とも切ないなぁ。
お玉の遣る瀬無さが伝わってくる様です。

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2016年08月06日

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