【感想・ネタバレ】彩無き世界のノスタルジアのレビュー

あらすじ

過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とは――。『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後、切なく忘れがたい「企み」の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

以前「名もなき世界のエンドロール」を映画鑑賞した。
その続編とあったので、映画の原作である前作を読んでいなかったけれどなんとなく手に取ってしまった。

映画の内容も細かい内容や登場人物の名前も忘れていたけれど、新鮮な気持ちで面白く読めた。
でも、やっぱり「名もなき世界のエンドロール」を読んでから続編を読めば良かった!と後悔しました。
きっと、登場人物の心情もエピソードの繋がりももっと深く感じられたと思う。ナポリタンも赤信号も。

タイトルの「彩無き世界」がさみしいほどその通りで、切なかったけれど、キダちゃんにこれからの人生は楽しんでいいんだよというラストに安心した。
もっとカラフルな世界で生きていって欲しい。
多分過去の記憶も埋まらないさみしさも抱えながらだろうけれど、それでも。

行成薫さん初でしたが、また好きな作家さんが増えました。

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2024年05月06日

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