あらすじ
■念願かない「さかな町」で筆を振るった朝日新聞の名物記者が描く、石巻と東北再生の物語。泣けて、怒って、笑えて、ついでに魚が食べたくなる一冊!■久米宏氏推薦「三陸の人間達の必死の『生』を、無数のさかなの眼が大海原の奥から見つめている」■この本は、石巻で三年間、「さかな記者」の修業をした私の震災考であるとともに、何かしなければという思いに突き動かされた私の行動録である――著者
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Posted by ブクログ
ニュースステーションに出演していたことがある元朝日新聞記者の著作.定年後,さかな記者を志望し,石巻支局長をしていた関係で構築した人間関係を中心に,東日本大震災の経験をまとめたもの.寄せ集め感があるが,逆に生々しさを醸し出していると思う.テレビや新聞報道では伝えることがないことが書かれており,興味深く読めた.政府が設ける◯◯会議でさえも、本来介入できない霞が関の役人が自分たちの考え,既得権益の保護にマッチするよう記録などを常態的に操作していることよくわかった.あとがきにあるが,本書の印税は著者が理事長を務める東日本大震災こども未来基金に全額寄付するとのことで,間接的にだか私も協力することができた.