あらすじ
あやかし×恋の和風ファンタジー、ついに最終巻!
=*=*= 妖と恋をめぐる、浪漫綺譚シリーズ最終巻! =*=*=
妖魔封じの力をもつ暁月家の当主・当真と生きることを決めた奈緒。しかし奈緒の身を案じる父親の猛反対に遭い、新しい縁談相手を用意されてしまう。さらに当真の両親を殺めた「人喰い妖魔」の影が忍び寄り――。奈緒は自らの異能を使って、当真とともに戦うことを決意する。妖と恋をめぐる和風ファンタジーシリーズの完結篇!
===人物紹介===
深山奈緒(みやま・なお)
複雑な家に生まれ育った、17歳の令嬢。カラスの言葉を理解できる。
暁月当真(ぎょうげつ・とうま)
カラスと縁の深い暁月一族の当主で、妖魔封じの力をもつ。人嫌いだが、奈緒のことは気になっている。
勝須弥哉(かち・すみや)
暁月家の分家・勝家の青年。当真と容姿が少し似ているが、性格は正反対。
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Posted by ブクログ
とっても...とっても素敵な最終回でした(´;ω;`)終わってしまったのが本当に淋しいです......。
1巻からたくさんの出会いと別れがあり、今巻でもたくさんの出会いと別れがあってそのたびにじんわり涙ぐみ、すぐに会いに来てくれたあの子にはもうボロ泣きしました( ; ; )
奈緒の心は真っ直ぐで優しさを知っていて、妖魔に取り憑かれた人の心にゆっくりと染み込んで悲しみを包み込み、温かさを思い出させてくれる......そんな言葉の数々に心を動かされたのは人だけじゃ無かったということですね(* ˘͈ ᵕ ˘͈ *)✾
妖魔で関わった人達と縁を結び、少しずつ思いが繋がって明るい未来に繋がっていく。人の思いの醜い部分も綺麗で尊い部分も色んな思いを感じることのできる作品だったと思います。
「人喰い」との戦いは文字通り総力戦で、たくさんの思いが繋がって大きな力に、2人の助けになったことにじんわりしました。
一緒にいれば、近いからこそ相手に対する妬みや不満が生まれることもありますが、それに負けないくらい大切だと思う気持ちが闇に落ちそうになった心を落ちないところで繋ぎ止めてて、心の弱い部分も強い部分も誰しも持っているんだと改めて感じさせられます。
そして今巻での問題は「人喰い」だけではなくもう1つ。
2巻で思いを通わせ実質的に婚約関係になった奈緒と当真ですが、この時代娘の結婚に立ちはだかる最大の壁と言えばやはり父親ですよね笑
頑固なところが本当によく似てて、読んでたらお父さんの気持ちもよく分かるなぁ不器用だなぁと微笑ましかったです(*´艸`)
赤月の方がよっぽど親っぽくて笑
奈緒は当真にとっての日輪であり、当真は奈緒にとっての月輪。素敵な夫婦と1匹と1羽でこれからも縁側で暁を眺めるような、そんな幸せで穏やかな日々を送っていって欲しいです(•ᵕᴗᵕ•)♡