【感想・ネタバレ】進化生物学者、身近な生きものの起源をたどるのレビュー

あらすじ

身近な生きもの、なじみ深い生きものを取り上げ、それらがどのように進化してきたか、最新研究を踏まえながら紐解いていきます。第1章は「イヌ――もっとも身近な伴侶動物の起源」「ネコ――イエネコ進化史」「ウマ・ロバ――文明に大きな影響を与えた家畜の起源」「スズメ――鳥類最大グループの多様性」といった【身近な動物たちの起源】のお話。第2章【植物とそれに依存する生き物たち】と第3章【大繁栄する昆虫たち】では、植物や菌類、昆虫の進化や起源を紹介します。そして、第4章【進化する進化生物学】では、進化生物学に関する興味深いさまざまな話題を語ります。著者は、日本科学読物賞や日本進化学会賞・木村資生記念学術賞なの受賞歴がある、進化生物学者の長谷川政美先生。近著に『進化38億年の偶然と必然』(国書刊行会)や『ウイルスとは何か』(中公新書)などがあります。生き物の家系図である「系統樹」をはじめ、図や写真をふんだんに掲載。進化にまつわる信頼できる最新情報満載の一冊です。

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Posted by ブクログ

2021-22年、ウェブマガジン「Web科学バー」の連載をまとめたもの。中心にあるのは、最新の遺伝子解析をもとにした「系統樹マンダラ」。そのカラーパネル12枚が口絵を飾る。
冒頭はdomesticated animalsの起源。まずはイヌ。最新の古代DNA解析によれば、イヌはハイイロオオカミの亜種で、東アジア起源らしい、そしてニホンオオカミは遺伝子的にはハイイロオオカミよりイヌに近かったなど、興味深い知見が並ぶ。このあとネコ、ウマとロバ……へと続いてゆく。昆虫もある。個人的には、ミツバチの起源をもう少し詳しく解説してほしかったかな。
中半では、植物と動物の共進化、後半では、退化と「中立進化」なども解説。変わったところでは、生物の進化の点から音楽の起源を考えてみたりもしている。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

今生きている様々な生き物がなぜ今の様な形をしているのか、植物・動物・菌類のそれぞれが生き残るために何をどのように進化させ、退化させたのか?の歴史をこの本から感じ取れた。
それぞれに役割がある訳で、生態系の新陳代謝は本当に良くできてるなと思った。

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2025年03月25日

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