【感想・ネタバレ】ABC殺人事件のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

ある日ポアロに犯行予告の手紙が送られてくる。差出人は「ABC」。そして予告通りに怒った老女の殺人事件を始まりに、海辺で殺された若い女性、散歩中に撲殺された元医師の老人。3度も殺人を阻止できなかったポアロと警察だが、事件は想像を超える終結を迎える。
個人的にはアガサ・クリスティ、ポアロシリーズの中で一...続きを読む番に驚かされた作品である。これから人に何か本を聞かれたら、まず間違いなく一番に紹介する作品となるだろう。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

アガサクリスティの代表作の1つである名探偵ポアロシリーズを初めて読みました。
ABC順に殺人事件が発生していく物語には、凄く驚愕しました。
読みやすい文章で読み応えがあり、良かったです。

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Posted by ブクログ 2023年12月20日

あまりに華麗なトリックである為に、記憶を無くしてもう一度楽しみたいミステリーというのは世界中に幾らでも存在するだろうけど、その筆頭に名を連ねるかもしれないのが本作だね

ポアロに届く挑戦状、そしてABC順に次々殺される被害者。通常の殺人事件とは全く異なる論理で進展する事件はあまりにも刺激的。最後に待...続きを読むち受けるどんでん返しも素晴らしいが為に、本作のネタバレもミステリ関連の先入観も全て無くしてもう一度騙されたい翻弄されたいと思ってしまう、そんな素晴らしい逸品。

何らかの法則によって殺人が行われるというのは、ミステリにおいて頻繁に見られるようになった手法ではあるけれど、それを最も効率的そして劇的に成し遂げたのが本作だと思っていたり

例えば本作が単純にABC順によって殺人がされるだけではここまで評価される事は無かったと思う。更なる要素としてABC鉄道案内やポアロへの挑戦状が存在する為にこの連続殺人は読者の関心を寄せるものになる
そして関心を持って読み進めれば進めるほど、犯人の術中に嵌っていく素晴らしい構造にもなっている。


殆どのクリスティ作品では犯人は主要な登場人物の中に居て、ある程度容疑者も絞られた描き方がされる
でも本作の場合、ABCという殺人犯が最初から存在するものの、それが誰なのかという点はまるで判らない
ある人物の登場によって、ABCの正体が朧気に見えるようになってくるがその人物はポアロと出会わないままに話は進む。だからか、連続殺人は止まらない

犯人の目星を付けられず手掛かりも得られない
そんな状態でポアロが探ろうとしたのは殺し方だね。彼はホームズのように事件現場に這いつくばるのではなく、被害者の殺され方から犯人の性格を見出そうとした。それに一致する者をイギリスの何処かから探し出そうとした

その推理方法がどうなるかは本作を最後まで読めば判るけれど、犯人のトリックだけでなくポアロの推理内容にも読者は翻弄される事になるのだから、本当に贅沢な作品だと思えるよ
それでいて、ポアロによって事件の真相が明かされた時には全てに納得できる点は素晴らしいの一言ですよ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月11日

いま見ているスーシェ版ポワロで「ABC殺人事件」があるので、およそ10年ぶりに再読。
いやはや、面白い!たいへんにエンタメ的な作品だと感じます。

ポワロに予告状が届き、Aのつく町でAのつく名前の人物が殺される。そして次はBの町で――。
不謹慎にもワクワクしてしまうこの設定に、ページをめくる手が止ま...続きを読むらない。またこのハヤカワ版は翻訳も違和感が少なく、それもあって一気読みしてしまった。
クリスティーといえば『そして誰もいなくなった』が一番好きなのだけど、これはまた違ったベクトルで面白い。
本命の殺人を隠すために連続殺人に見せかける、というのは今ではよくある手だけども、この時代にここまで完成されているのが素晴らしいです。
しっかり復習を終えたので、ドラマ版もじっくり楽しもうと思います!

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Posted by ブクログ 2023年01月20日

アガサ・クリスティ作品を読むのはこれで3作目。『オリエント急行の殺人』に続き、エルキュール・ポアロ・シリーズの超有名作品を読みました。
『オリエント急行の殺人』と異なり、ポアロの友人であるヘイスティングズ大尉による語りで物語が展開していく様は、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズのワトス...続きを読むン博士を彷彿させる。

ポアロに届く挑戦状の通りアルファベット順に人が殺されて行く連続殺人は、個々の事件の繋がりが見当たらないがため余計にスリリング。見え隠れする犯人像には矛盾する点が多くあって、複数犯なのかな?と思ったりしながら読み進めました。最後、ポアロの推理によるどんでん返しにはびっくりさせられますが、全てのモヤモヤにケリがついてすっきりします。

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Posted by ブクログ 2022年11月06日

アガサクリスティの代表作の一つ。ポワロに届いた挑戦状の予告どおりAで始まる地名のAの頭文字の女性が殺された。第2第3の挑戦状の通り アルファベット順に殺人事件が起きる。最後のポワロの真犯人を暴くところはさすがです。20代の時に読んで以来再読ですが、すっかり結末忘れており、新鮮に読めました。

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購入済み

名作です

2014年09月02日

色あせないとは、こんな小説のことを指すのでしょうね 。大人になって読み返すと昔は見えなかったものが見えたりします。

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

ポアロシリーズ11作目。1936年の作品。
原題はThe ABC Murders。

中高生くらいのころに、アガサ・クリスティーの小説をとりあえず有名なのから読んでみようと『オリエント急行』、『アクロイド』、『ABC』と読んだので、どの出版社のどの訳かはおぼえてませんが読んだことはあります。
でもそ...続きを読むのころは構成がおもしろいと思ったもののストーリーにはとくにひかれなかった印象があります。今、読んでみると、なんだよ、やっぱりおもしろいじゃないかと思うんですが、まあ、中学生だったから。

マシュー・プリチャードのまえがきにもあるように、屋敷の中など小さなコミュニティー内で起こる殺人事件が多いアガサ・クリスティー作品の中で、アルファベット順の連続殺人という『ABC殺人事件』はかなり特異な作品です。

法月綸太郎の解説によるとこれは「ミッシング・リンク・テーマ」と呼ばれるパターンで、『ABC殺人事件』から「ABCパターン」とも呼ばれるそうです。

「1990年代にブームになったシリアル・キラー小説にも影響を与えている」という解説を読んで、ああ、なるほど、構成だけみると現代的な推理小説っぽいという印象はそこからきているのかと思いました。ただ、これが狂気の殺人者による無差別殺人といったサイコ・スリラーでないところがアガサ・クリスティーのおもしろさ。

224
「死のまっただなかで、わたしたちは生きているんですよ、ヘイスティングズ……殺人はね、わたしがたびたび気づいたところによれば、縁結びには最適なんです」

アンドーヴァー、ベクスヒル、チャーストン、ドンカスター、ABC順に出てくる地名をGoogleマップで検索しながら読みましたが、だいたいロンドンから2時間くらいの場所です。

「デヴォンシャー・クリーム」というのが出てきて、なんだろう、このおいしそうな名前はと思ったら、クロテッドクリームをそえたスコーンのようです。クロテッドクリームの産地であるデボン州ではデヴォンシャー・クリーム、コーンウォール州ではコーニッシュクリームと呼ぶとか。

今回はヘイスティングズ登場なのでふたりのかけあいがあるのも楽しかったです。

229
「つまらないことによく気がつく人ですね、あなたは、ポアロ。ほかの人の着ているものなんか、わたしはぜったいに気がつきませんよ」
「あなたはヌーディスト・クラブにでも入ればいいんです」


以下、引用。

10
アガサ・クリスティーの作品ではよくあることだが、巧みにおおい隠されているものの、プロットはテーマのヴァリエーションであり、似たような社会的出来事や、娘二人と青年一人からなる三角関係のようなよくある状況や、殺しのアリバイづくりに必要な相棒との関係といったものがその中心となる。

18
以前、エルキュール・ポアロがきわめて芝居がかった態度でおしえてくれたことがあるが、犯罪の副産物としてロマンスが生まれることがあるのだ。

19
ポアロはロンドンで、食事や清掃などのサービスがついた最新式のフラットにおさまっていた。とくにこのフラットを選んだのは、あくまでも幾何学的な外観と均整のためだろう、とわたしは避難がましくポアロに言った(彼はその事実を認めた)。
「でも、この建物には左右対称のすばらしい心地よさがありますよ。そう思いませんか」

25
「その言葉を聞いたら誰だって、あなたがリッツ・ホテルでディナーを注文しているところだと思うでしょうね」
「ところが犯罪は注文することができない? たしかに」

33
「この時代のありとあらゆる有名な事件にかかわっておられる。列車の殺人、航空機内の殺人、上流社会の殺人──」

38
「あるいは、もちろん」わたしは言った。「毒薬もある──だが、それには専門知識が必要だ。さもなければ、闇にこだまするリヴォルヴァーの銃声。それに、美人がひとりかふたり──」
「栗色の髪のね」わが友人はつぶやいた。

93
「匿名の手紙というものは、男性よりも女性によって書かれることが多いのです。」

104
ポアロにたいする態度はやや慇懃無礼だった。若い者が年長者にたいするように一応は敬意を払っていたが──それがかなりわざとらしく、「パブリックスクール風」だった。

106
「そういうことではなく。そのう──きれいでしたか?」
「それについては何も聞いていません」
「あなたには重要に思えないのですね? でも、女性にとっては、いちばん重要なことなんですよ。そのことで、えてして女性の運命が決まるんです!」

111
もっぱらモーニング・コーヒーと五種類のティー(デヴォンシャー、ファームハウス、フルーツ、カールトン、プレーン)、それに婦人客用にスクランブル・エッグや小エビやマカロニ・グラタンなど、わずかばかりの軽い昼食を提供しているような店だった。

125
「死というものは、マドモワゼル、あいにく偏見をつくりだします。亡くなった人にたいして好意的な偏見です。」
「若い娘が死ぬと、そういうふうに言われることになります。彼女は明るかった。彼女はしあわせだった。彼女は気だてがよかった。悩みなど何もなかった。好ましくない交友関係はなかった。死者にたいしては、つねにとても寛大な態度がとられるものなのです。」

162
「あなたには平衡感覚ってものがないんです、ヘイスティングズ。きまった時間よりも早く列車がでるわけじゃないんですよ。それに服をだめにしたって、殺人を防ぐ役には立ちません」

187
「おれは戦争が好きじゃない」青年は言った。
カスト氏は青年のほうを向いた。
「わたしだって疫病や眠り病や飢餓や癌が好きじゃありません……それでもそういうことはやっぱり起こるんです!」
「戦争は防げるぜ」青年はきっぱりと言った。

189
彼は小さなテーブルにつき、ティーとデヴォンシャー・クリームを注文した……。

199
「干し草の山に針をさがすようなものであることは認めます──しかし干し草の山には針があるんです」

224
「わたしがイギリスではじめて手がけた事件を覚えていますか。わたしは愛しあっている二人を一緒にした──一人を殺人の咎で逮捕させるという単純な方法によって! それ以外の方法では成就しなかったでしょう! 死のまっただなかで、わたしたちは生きているんですよ、ヘイスティングズ……殺人はね、わたしがたびたび気づいたところによれば、縁結びには最適なんです」

229
「つまらないことによく気がつく人ですね、あなたは、ポアロ。ほかの人の着ているものなんか、わたしはぜったいに気がつきませんよ」
「あなたはヌーディスト・クラブにでも入ればいいんです」

349
「あのカールトン・ティーは、ひどいしろものでしたな!」

379
「犯人は拘置所にいて、いずれブロードムーアに送られることは間違いありません。」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月05日

昔アニメで観た記憶があったので今になって読んでみたら内容全然覚えていなかった、、、

事件の接点がないように見えて最後にある意味全部繋がっていくのは面白かった。途中からカストが犯人である描写が描かれていたが、見事に裏切られました。

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

色んな作品にオマージュされている言わずと知れた古典なので、トリックなどは知っていたけれどそれを踏まえてもとても面白く、続きが一気に読み込んでしまった。現代作品のようなリアリティはないけれど、この作品が出た時は衝撃的だったんだろうなと推察

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月04日

犯人っぽい人は犯人じゃないんだろうなと思っていたらやっぱり犯人じゃなかった。本命以外の数合わせで殺された被害者が不憫。連続殺人アイテムを作る合理性は流石で、コナン映画にもこんなんあったな、となった。動機が金とシンプルに酷い。

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

やはりアガサクリスティの作品は登場人物を覚えるのに多少苦労する。
だが、それ以上に最後まで結末が読めないため、読んでいて飽きることがない上にますます読みたくなる。裏切りがあまりにもすごい。記憶を失くしてもう一度読みたい本とはこのこと。

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Posted by ブクログ 2023年12月08日

【感想】
ポアロシリーズならではの論理的な謎解きと、意外な犯人に最後の最後まで楽しむことができました!古典の作品でありながら、いまだに色褪せない面白さを保っていることに感動です…!

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Posted by ブクログ 2023年10月06日

おもしろ!この時代にこれが完成されてるのスゴすぎる。

一緒になって考えてみてたけど全然違った。伏線?というか仕掛けというか、そういうのがいっぱいあって2回目読むのも楽しそう。

アガサ・クリスティー初めてだったけどよかった。また読む。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月04日

最後のどんでん返しが衝撃的すぎた!ラスト50ページ前後に全てが詰まっている!逆を言えばそれまではあれ?こんな早くに黒幕?これで終わり?ってなったのが良くも悪くもこの小説の見どころ!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月06日

初ポアロ作品
外国の小説をあまり読んだことが無いので、独特な言い回しが印象深かった。


カストが二重人格なのかなぁと思いながら読んでいたが全然違う人間だった。ストッキングを配り歩いていたことが分かった所が面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

数年ぶりに再読 読み始めてみたけどすっかり忘れていた。 ポアロのもとにABCから殺人予告の手紙が届く ミッシングリンク・テーマのミステリー。フーダニットと思いきやホワイダニットだったのかな? ポアロとヘイスティングズのやり取りがいつもながら最高!癒やされます。真相はポアロの説明でなるほど すっきりし...続きを読むました。とても面白かった。 

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Posted by ブクログ 2023年03月24日

約20年ぶりの再読。

1度読んだら忘れられないトリックだしオマージュ作品も多いので、犯人はすぐに分かったけれど、それでも面白い。
ミステリーのABCの1つだと思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月02日

A、B、Cと順番に殺されていく連続殺人事件の小説。

自分自身がアガサ・クリスティーの作品が3作目のこともあり、だんだんと推理ができるようになってきて、さらに入り込めました。
それでも見逃していたところもあり、ポワロの推理に感嘆。
何度も戻って読み直して、先を読んで、、と展開がとてもおもしろかった。

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Posted by ブクログ 2023年02月13日

久しぶりに読んだけれど、ホント面白い。
Aで始まる地でAの頭文字の老婆が、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地ではCの頭文字の紳士が順番に殺害される。
単なる愉快犯かと思いきや、まさかの真相が明かされ、初読時には呆気にとられた記憶がある。
既に内容を知っているのに思わず唸ってしまうほどの面白さ。
何度で...続きを読むも楽しませてくれる作品って最高ですね。

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Posted by ブクログ 2023年01月22日

アガサ・クリスティーのポワロシリーズで有名な作品。
地名と苗字がAで始まる殺人予告状がポワロ宛に届き、続けてB、Cの事件も発生する。作品の終盤には犯人は捕まり、なぜポワロに挑戦的な殺人予告をしたのかが判明せず。そして実は・・・。

推理小説が好きで、オマージュしたものを読んだ人は、犯人が分かったりす...続きを読むるかもしれないが、自分は犯人当てをしながら読まないようにしているのです。
いつもながらに、単純に素晴らしいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年01月21日

ポアロの元に殺人予告の手紙が。
アルファベット順に殺人が行われていきます。

共通の手がかりがなかなか出てこない中、事件はどんどんと起きていきます。

最後まで読むと、あ、このパターンね。となりますが、このパターンはここから始まったと思うと、やっぱりすごい作家さんなのだなぁと思います。

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Posted by ブクログ 2022年12月01日

ABC順に、町と人が選ばれて殺人事件が起こる有名なお話。 ポアロが手も足も出ない…と思いきや、最後の最後にひっくり返すのが醍醐味でした。

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購入済み

面白かった

A
2022年01月22日

犯人も動機も意外ではないけど、
謎解きされると
そういうことだったのかと
目から鱗が落ちる。
それにしてもミステリーの犯人は
必ず余計なことをしてしまうものです。

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Posted by ブクログ 2024年02月21日

最後の謎解きでやっぱり驚かされる。登場人物が多く横文字なので覚えられずスイスイ読み進められなかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

クリスティの代表作

特に序中盤はホワイダニットに焦点を当てた作品
中盤過ぎまでは謎の解明が遅々と進まず冗長な感じはあったがある人物が逮捕されたあたりからの加速度感が良かった

「木を隠すなら森の中」を地で行った作品

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

他の方も書かれてたが、登場人物を覚えるのが少し大変だった。
最後の最後に意外な人物が犯人であったことには驚いたが、犯人の動機や大胆すぎる行動やトリックにはあまり納得できなかったかな。

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

アガサ•クリスティの作品の映画は観た事があったけど、小説は今回初。「ABCパターン」の言葉は聞いた事があったけど、やっと本家を読む事が出来た!最後は自分には唐突で「なんでこの人犯人?」状態だったけど、そこに行き着く過程は飽きる事なく読む事が出来た。

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Posted by ブクログ 2023年09月04日

ずっと気になっていたABC。
最後のドンデン返しはすごく面白かった。ただ、一度訳されているからか、少し読みにくさを感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月22日

小学生の時に子供向けの本を読んであらすじ覚えていたし、そのとき以来連続殺人は法則から外れた直前の事件が本命という刷り込みが頭にできていたにもかかわらず割と楽しく再読できた。たまたま人のいないビーチで読んでいてちょうどBの辺りになって急に怖くなったり…冤罪を着せる企てが似ているエラリークイーンの10日...続きを読む間の不思議がどんより暗く終わったのに対してこちらの後日談は微笑ましい。

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Posted by ブクログ 2023年04月07日

お話の展開はすごく面白かった。犯行は少々無理があるだろと感じたけれど、ポアロや警察が翻弄されているのは、読んでいてはらはらさせられた。

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Posted by ブクログ 2023年01月04日

クリスティはこれで3作め。あまり好みではなかったが、皆さんの感想を読むと「ミッシングリンク」の原点的な小説なようですね。本作を下書きにしてアレンジ、一捻り追加した小説がいかに多いかということですね。

個人的にはポアロの人柄がどうも好きになれない…妙に秘密ぶった言い方というか。突き放す感じ。ヘイステ...続きを読むィングスのパートナーっぷりが最高ではあります。

ミッシングリンクと連続殺人の相性も良いので、そういった意味では非常に教科書的な一冊だと思います。

多くの方が触れているように、殺される人物の過去や周囲の人々を丁寧に書くことで、非常に血の通った作品になっている点はさすがでした。

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