あらすじ
自分の人生はもっと幸せなはずだったのに、と嘆く老人は多い。最後に「我が人生に悔いなし」と言えるかどうかは、どれだけの社会的成功を手にしたかで決まるのではない。勝ち組人生を送ってきた人でも、いつまでも自分が「すごい人間だ」と思い込んでいたら「裸の王様」になって孤立し、不満と後悔のうちに死んでいくことになる。人生を最後まで生き抜くのは大変な難事である。普通の暮らしに感謝する。他者との比較をやめ、執着しない――。人生の見方を変え、老いを輝かせて幸福を引き寄せる、高齢者とその家族必読の書。
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Posted by ブクログ
加藤先生はテレフォン人生相談でお馴染みの心理学者。鋭い読みと温かみのある声が特徴でとても尊敬する人である。
加藤先生の本は何冊か読んでいるが、この本は良かったね。自分がどう生きたら良いか少しわかった気がする。
この本にでてくるケースの人は、私なんじゃないかと思ったり、そんな人いる…って思うモノだった。
生きてきた過程には様々な困難があって、中には自身では変えようもない宿命のような期間だってあるだろう。だけどこの本でもしかしてと自分を理解できれば対処の方法が見出せるんじゃないかと思う。
誰だって笑って過ごしたいし、楽しみに向かって行きたいじゃない。加藤先生には感謝しかない。
Posted by ブクログ
心理学の大家だから書けた名著だ。流行りの
カウンセラーは、加藤諦三先生の見識には
手が届かない。人そのものの問題を、解決する
方法を明確に示してくれる。この本は、老いと成熟に絞ったが、人間の生きる道をはっきり教えて
くれた。
Posted by ブクログ
自分は半世紀生きてきましたが、充実していたと言える期間が少ないです。
それは、目指した目標がたいがい〝社会的価値〟の高いものばかりで、逆にいえばそれらが自分の嗜好、適性にあってないものだったからです。
でも、挑戦したからわかったというところもあるので
、これからは本当に自分の好きなことをみつけてやっていきたいと思います。
注意しなければいけないことは、若いころのように気合いを入れすぎないことです。
前述のことを、この本をよんで強く感じました。
Posted by ブクログ
私が60歳70歳になるまでは、あと約30年あるけれど、何の目的もなく、生きていたら、時間があっという間に過ぎていく。
後になって、自分が後悔しないためにも、一日一日を未来の自分との約束として無駄な時間を過ごさないようにしていきたい。
またマイナスの感情は自分を理解するための情報を受け取り、常日頃から自分の感情を振り返る習慣をつけていきたいと思った。
Posted by ブクログ
「老いても幼稚な人」「晩節を汚す人」にはなりたくない!「我が人生に悔いなし」と言える人と言えない人、どこが違うのか?――老いと成熟の心理学?自分の人生はもっと幸せなはずだったのに、と嘆く老人は多い。最後に「我が人生に悔いなし」と言えるかどうかは、どれだけの社会的成功を手にしたかで決まるのではない。勝ち組人生を送ってきた人でも、いつまでも自分が「すごい人間だ」と思い込んでいたら「裸の王様」になって孤立し不満と後悔のうちに死んでいくことになる。人生を最後まで生き抜くのは大変難事である①普通の暮らしに感謝する②他者との比較をやめ執着しない③人生の見方を変え、老いを輝かせて幸福を引き寄せる④「老いを認められる人」は若い⑤心を込めて、小さなことをきちんとすること‼️
●恨みで一生を終えるのですか
●失敗は人生を意味あるものにする
●老化に失敗すると孤独になる
●老いてなお生きるのは恥ずかしいのか?
●高齢者は本来幸せで、健康で、活動的である
●「英雄末路哀れなり」の意味
●なんであんなことで、あんなに怒るのか?
●過去の成功に頼る人は行き詰まる
●完璧な健康を求めてはいけない
●幸せな人は不幸を受け入れている ……ほか
Posted by ブクログ
「これぞ加藤諦三!」という本だった。年を取ることは老化ではない、成熟である。自分の人生に後悔するなんて惨めだ。著者の言葉を味わい、対話を楽しめる1冊。
加藤諦三さんの本はこれで2冊目。初めて読んだ本は『うつ病は重症でも2週間で治る、もし……「つらい生き方」をやめる心理学』だった。独特な文章と断言で、癖が強いなと思った記憶がある。読み手を選ぶ表現はこちら本でも健在。時々ハッとさせられる言葉はあるのだが、溢れ出る言葉をしっかりキャッチしないと、取りこぼしそう。