【感想・ネタバレ】インサイド・バンガード 世界最強の資産運用会社のレビュー

あらすじ

世界最大級の資産運用会社として知られる「バンガード」。圧倒的低コストにこだわった個人投資家向けのインデックス・ファンドやETF(上場投資信託)の新たな仕組みを創った伝説的企業は、いかにして投資業界の破壊者になりえたのか?

バンガードの誕生から現在までの軌跡を創設者ジョン(ジャック)・ボーグルや投資業界の勇者たちの知られざる人間ドラマと独自の経営戦略とともに、生き生きと描く。

本書では、バンガードの創設者にして「インデックス・ファンドの父」と呼ばれるボーグルの生い立ち、彼がウェリントングループの社長を追われた後にバンガードを立ち上げ、成功を収めるまでの波乱の日々、次世代の新たなCEOのもとでのさらなる大躍進、さらに、バンガードの成長のカギとなったユニークな経営戦略と行動指針についても丁寧に紹介する。

著者は「ウォール街で最も賢い男」(マネー誌)と称され、自身もバンガードの取締役として活躍し、金融業界の内部を知り尽くしたチャールズ・エリス。世界的ロングセラーとなった投資哲学の名著『敗者のゲーム』は、経営学者ピーター・ドラッカーに「投資に関する最高の書」と称されている。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

知る人ぞ知るバンガード。設立から50年で世界最大級の運用会社となったが、創業者のジャックボーグルの思想、組織の作り方等、アセマネ経営に携わる人には必読の本。日本に多い系列アセマネとは全く違う文化が根付いている。顧客本位の業務運営とはどういうものか、金融マンには学ぶことが多い書籍。

0
2025年01月25日

Posted by ブクログ



2人のジャックを中心にバンガード社の歴史を振り返る一冊です。何よりも、ボーグル氏が良くも悪くも気骨のある人物であったことを知ることができます。

私自身はボーグルヘッズの1人であり、本書をそれなりに楽しむことができました。私自身がバンガード社を知ったことをきっかけに投資を始めたこともあり、思い入れのある会社の成り立ちから変遷まで描かれている点に価値を見出せたからです。

ただ、インデックス投資の手法について造詣を深めたい方やバンガード社そのものにそこまで興味のない方には定価3300円の本書は高い買い物になってしまうとも同時に思いました。

インデックス投資そのものについて関心がある場合は、本書よりも『インデックス投資は勝者のゲーム』を読んだ方が得るものが多い気がします。

好きな人にはたまらない一冊ですが、タイトルからも分かるように、あくまでもバンガードの社史にフォーカスした本です。本書を読むにあたって、その点については十分検討する必要があります。

0
2023年11月26日

「ビジネス・経済」ランキング