あらすじ
大人気RPGゲーム【レジェンド オブ ソードクエスト】。そのシリーズ最新作発売の日に死んでしまった引きこもりの結は、最新作の“勇者”としてゲームの世界に転生してしまった。攻略本もネットもない世界でなんとかラスボスに辿り着いたが、心強い陽キャな仲間たちと挑んでも倒すことができない。それもそのはず――ラスボスは《シリーズ最強主人公》と謳われる、初代の勇者が魔王に闇落ちした姿だからだ。絶体絶命な現勇者の仲間たちは、最後の希望として結を初代勇者が冒険していた時代へと送る。その目的は、『時を遡り、初代勇者の闇落ちの原因を突き止め、回避する』こと。
しかしそこで出会ったのは、偏食家で、猫かぶりで、持って生まれた美貌を持て余す、クズで超生意気な十八歳の初代勇者だった! なんとか旅に同行させてもらえることになったが、初代様は結が一緒に戦うことも、仲間になることも許してくれず、唯一できるのは『初代様の命令に従うこと』だけ。
「おい、犬! おまえは俺の“ツレ”だ」――食事の準備、薬草採取、無理難題なお遣い……初代様から与えられる命令は次第にエスカレートしていくが、その裏には彼のとある野望と孤独があって……?
感情タグBEST3
泣ける
初代勇者には仲間がいない。なるほど!
犬の振り切れ具合がすごいわと読み進めていきましたが、初代様もすごかった(笑)もう何回も途中で泣いてしまいました。また読み返します。
少し違った主人公
受けの性格が好みではなかったけど、話の流れからしたら、これはこれで◎
意外に、イケました。
新たなジャンル開けることができ、良かったです。
中々読み応え有りで面白かったです。
最初初代がヤバい奴なのかと思ったら真にヤバいのは主人公だった、、、最初が軽いノリで始まるから変化にびっくり。主人公が未来に帰ってからの初代の日々が切ない
それぞれの目線で話が進むけど唐突にシーンが変わったりするから理解するのに時間がかかる
わくわくしました
原作は、投稿サイトで知った小説です。原作も本編とさらにコミカルになった番外編がとても面白いのです。書籍版は原作でしたためられていなかった部分や、オリジナルストーリーが表紙絵2人のかけがえのない存在であることを明確にする素晴らしいものでした。ご存じの方も知らない方も、ぜひ読んでいただきたいです。
匿名
某アプリで読んでいた際に発売されていると知り購入しました。
番外編で見ていた会話がお話に組み込まれておりこんなふうになるのだと感慨深くなりました。
イラストも素敵で面白かったです!!
Posted by ブクログ
攻めが俺様中の俺様系だった。そして、受けは犬。命令されることに喜びを覚える犬…
ある意味最高の相性?
ゲーム世界に転生する話であり、過去にタイムリープする話でもある。現代世界のifもある。
俺様な初代勇者だけど、寂しがりやさんだった…。
名付けは大事だね!最後ちゃんと名前付けてもらって良かった!
Posted by ブクログ
互いに一人しかいない。
他者との関わりを築けない男の子二人の物語。
個人を識別する名前を持たない『勇者』の二人。特に初代様には意図して名前をつけるということをしなかった。
期待される役割で呼ばれる人生は、なんと辛いだろう。そんな事を思った。
役割で呼ばれる初代様と、自身の役割をに相応しい行動をとることができない犬。
命令されて、それだけをこなせばいいのは楽。考えることが出来ない。そんな犬が初代様のために、自身が出来ることとは何かを考えて、必死にもがくさまは滑稽だけど悲しいけれど美しい。
自分が命令しなければ、犬は何も出来ないと思っていた初代様は、犬を失ってはじめて犬に支えられていたことに気がつく。
一人の男の子が二人いるという状態から、かけがえのない二人になる過程が、なんとも悶えるほどに愛おしい。
一気に読み切ってしまった。
面白かった。
Posted by ブクログ
☆4.0
ソードクエストシリーズ1作目。
傍若無人勇者×犬。
犬っていうのは一応比喩です。念の為。
犬くん、パシられ慣れてるだけじゃなく、言われた通りにやってるのが楽という、天性のパシリで、破れ鍋に綴じ蓋系だった。
読み始めたときは勇者がクズすぎて、この作品好きになれるかなぁ?って思ったけど、どんどん面白くなって良かった。とにかく、勇者が魔王になるまでの話が泣ける。あと、名前をつける話も泣ける。
電子シーモア
独特な関係性
前半まで、
初代様のクズっぷりと
考えず言いなりになり楽に生きたい犬の
2人に対して、あまり好感が持てなかったけど
元の時間軸に戻ってからは
ウルッときます
良かった!