あらすじ
父親の転勤に伴い、インドネシアのジャカルタに滞在した少女は、1965年に「クーデター未遂事件」(9・30事件)に遭遇した後、北京での学校生活を10年に及ぶ「プロレタリア文化大革命」の渦中で過ごす。
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Posted by ブクログ
戯れに読み始めたが思ったより面白かった。
何に惹かれたかというと、筆者がインドネシアではスカルトのクーデーターの時期を、中国では文革の時期をそれぞれ過ごしたことの思いを、当地にいた日本の子供の目線から書いていること。
筆者は日本人の子供でありながら驚くほど文革に順応し、心から支持して、紅衛兵として(外国人でも紅衛兵になれるの知らなかった!)実際に文革参画していた。授業を中止してクラスで革命デモに参加させられたり、労働をさせられたりしても「革命のために心身を鍛えなければならない」と本気で前向きに受け止めていた。
毛沢東語録を心から熱心に暗唱し、「毛沢東万歳!」と叫びながら語録を振り回したりしていた。
「ブルジョア階級は批判されて当然」と兄への手紙にせっせと書いたりしていた。
右も左も分からない超フツーの真面目な日本の子供が!とてもびっくりだ。
中国の歴史は人民たちが作り上げ、巻き込まれてきた固有のもの。私なんかは「この激烈さは日本人はとても及ばない。日本人はこんなふうにはしないだろう」と思ってきた。
でも、この本を読むと「人間はある強烈な時代の中に身を置いたら、誰もがこのようになるのかもしれないな」と思わされた。
人間ってそういうものなのかもしれない。興味深い。