【感想・ネタバレ】あけくれの少女のレビュー

あらすじ

「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のような20年間を描いた佐川光晴の最新長編小説。
広島は尾道の小学五年生・真記は、1970年生まれ。子供のいない伯父夫婦からかわいがられ、養女になるかもと心配事は絶えない。中学では英語部の朗読劇が大成功をおさめ、英語を一生の仕事にしていこうと決意する。念願の学生生活は、80年代後半のバブル経済のただなかで、順調そうにみえたのだが……。
当時の時代背景や男女の考え方を、時に繊細に、時にユーモラスに描出する。真記と同時代を生きた人にも、そしていま同世代の人にも読んでほしい青春小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

1971年頃広島で育った真紀、英語の勉強を頑張る。金のない親やバブル前後の時代に流されながらも自分の人生は自分で決められるのか?

好みだ。今年ベスト。真紀の内面がいい。ストーリーもいい。出会う人もいい。困難があってもそれもいい。こういう小説をあと百冊は読みたい。

0
2024年02月11日

Posted by ブクログ

先を見据え、やるべき事はやる。 目標達成の為には手段を選ばず、やり遂げる。大きな壁にぶち当たっても、めげずに、プランBを遂行する。

こんなタフな生き方を、子供の女の子が教えてくれるなんて。

時代は変わった  と、言いたかったけど、時代背景からして、二度びっくり!

0
2024年01月23日

Posted by ブクログ

おすすめいただいて読んだ 
次はどんな展開また何かあるのかと読み進めたけれど最後が真記らしくないなーと…
まぁそれもありか

0
2024年03月06日

Posted by ブクログ

瀬戸内がすぐそばに見える風光明媚な広島・尾道に育った真記の中学から33歳までの20年のこと。

ただ20年と言えど、とても努力し何事にも一生懸命で、両親の特に父の言葉を忘れることなくすべてにおいて真面目である…と思った。
けっして愛情がないわけではない両親。
特に父は「誰にとっても、一度きりの人生じゃ。男も女もない。自分の気がすむように、思いっきりやってみい」と餞別がわりのことばで東京へ行くことを許す。
東京に出てきて、大学も卒業したかったであろうが、実家の倒産で学費がままならぬことで両親を恨むこともせずに退学し、看護学校に進むという道を選ぶ。
この判断と潔さに何も言えないほど…
どれだけ強いんだ…と思わずにはいられない。

この時代がわかるだけに感慨深いものもあった。







0
2024年02月23日

Posted by ブクログ

人生は山あり谷あり。
小説ほど波瀾万丈でなくとも、
誰にでも明けも暮れもある。

そこをどう乗り切るかは、
結局、その人の人柄しかない。

0
2024年01月27日

Posted by ブクログ

「禍福は糾える縄の如し」という
格言を小説にしたかのような。

尾道で生まれ育った真記が
思春期に家族との関係を考える第一章。
東京に進学し、得意の英語を使った
観光案内のボランティアを通じて
自分の将来や恋を考える第二章。
第二章のラストに訪れた転機から
看護師になってクルージングに同行し
仕事と人生を考える第三章。
そして4章で今までの出来事が
どれも大切な要素だったと思わせる。

それぞれの章で真記に関わってくれる
周囲の人たちがまたいいんだなぁ。
東京のバイト先の大将とか
船医として一緒に働く外科医の女性とか。

ひとりごとになると広島弁が出る
真記のキャラクターが愛しくて
途中辛いこともあるけれど
見届けることができて良かった!

0
2025年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の人生は自分で切り開いて行く強さ
主人公の逞しさに拍手を贈りたい
最後はハッピーエンドで良かった♪

これからの明るい未来は、これまでの不運を何かのせいにせず、まっすぐ努力した主人公が自分で得たものだから、遠慮せず存分に幸福を味わって欲しいと思う

ただ、

主人公は私より7つ上でバブル世代
華料理店や看護学校にいきなり飛び込んで、難なく受け入られたのは時代のおかげだと思う
私は超氷河期世代で、卒業して働きたくても就職先を見つけるのはめっちゃ大変だったからね

0
2024年08月21日

Posted by ブクログ

バブル世代の女性の話。でも、全然華やかじゃない。苦労苦労の連続。

親ガチャだと思うけど、それを小学生の頃から冷静に受け止め、真面目に努力して行動する姿は素晴らしい。けど、なんだか心に響かなかった。

話が進んで面白くなってきたかと思うと、途中で思い出話のように過去に戻ったりと、すんなり話が進まない。読解力のない私は「あれ?」ってなってしまう。

ちょっと期待しすぎたかな。

0
2024年03月03日

「小説」ランキング