あらすじ
「すまなかった」
新米修道女になった公爵令嬢サーラの前で頭を下げている男性――
かつて彼女の婚約者であった、王太子カーティスだ。
聖女の生まれ変わりを自称する男爵令嬢エリーに夢中になったカーティスは、
サーラに、婚約を破棄すると言い放った。
突き付けられた罪状は、すべて冤罪だったけれど――。
疲れ果てていたサーラは、それを受け入れた。
激怒した両親に修道院に送られるも、これでようやく静かに暮らせると安堵するサーラ。
それなのに、なぜかカーティスが修道院に現れて謝罪する。
いまさらそんなことを言われても、復縁なんて絶対にありえません。
「わたしのために何かしたいのなら、もう放っておいてください」
そしてサーラは、修道院を離れ、隣町にある孤児院の手伝いをすることになる。
そこで彼女は、どことなく優美な雰囲気を持った不思議な男性・ルースと出会い……!?
※電子書籍には特典として櫻井みこと先生書き下ろしSSが収録されています。
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ハッピーエンドでよかった
婚約破棄と、主人公の気持ちが無視される気持ち悪さに、その先の物語が悲劇を予想されるような展開にドキドキしていました。
レビューで他の方が、登場人物の成長が見られるお話と書いてあったのでそれを信じて、読み進みました。
ヒーローとヒロインの逃避行がよい方に進んでいったのでホットしました。
ヒロインの、自分を信じて行動したところがよかったんだなあと思いました。みんな自分なりに幸せになりそうで、読後感がよくなりました。
欲を言えば、表紙のイラストに比べて、本文中の挿し絵が少しこどもっぽい表情に見えたのが残念でした。