あらすじ
この本は……金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。
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Posted by ブクログ
本書は、お金の扱い方を“稼ぎ方”ではなく、資産を基点とした意思決定の体系として再構築する一冊です。経営者が読むべき理由は、単なる投資指南ではなく、事業運営そのものに通じる資本構造の理解が得られる点にあります。
最大の示唆は、「資産と負債の定義」を生活レベルではなくキャッシュフロー基準で捉え直す視点です。これは企業財務と同じ発想であり、事業や個人がどこに資源を投じるべきかを判断する上で極めて有効です。また、労働所得から資産所得への移行を促す思想は、経営者にとって事業ポートフォリオの多角化・継続的なキャッシュフロー基盤の構築といった実務と直結します。お金の増やし方ではなく、お金の流れをデザインする能力を鍛える本と言えます。
さらに、本書が繰り返し強調する“学び続ける姿勢”は、資本そのものの拡張につながるメタスキルです。市場構造の変化が速い現在、固定化した思考は最も大きなリスクであり、ここは経営者として共感度が高いポイントです。総じて、本書は「個人の財務リテラシー」を越えて、経営を行う上での資本感覚の基礎を再構築する教材として位置づけられます。事業と個人の両面で、意思決定の質を高めたい経営者に有益な一冊です。
Posted by ブクログ
個別株や不動産で「資産」を優先的に作る動きを、20代のうちから率先して行います!
主な学びです⇩
1. 資産と負債の違い
・資産(Asset):ポケットにお金を入れてくれるもの(株式、不動産、ビジネスなど)。
・負債(Liability):ポケットからお金を奪っていくもの(住宅ローン、車のローンなど)。
→ 金持ちは「資産を増やす」ことに集中し、貧乏人・中流は「負債を資産と勘違い」する。
2. お金のために働く vs お金を働かせる
・給料のために働き続けると、ラットレース(終わらないお金の追いかけっこ)に陥る。
・収入を生み出す仕組みを作り、経済的自由を得ることが重要。
3. 金融リテラシーの重要性
・数字(会計)、投資、市場の理解が必要。
・これらを学ぶことで、お金の流れを読み解き、賢い選択ができる。
4. リスクを恐れず学ぶ
・金持ちは失敗から学び、挑戦を続ける。
・貧乏人はリスクを恐れ、安定を求め続ける。
5. 働き方の選択
・給料だけに依存するのではなく、副収入や投資からの収益を持つこと。
・仕事は「お金を稼ぐため」より「学ぶため」に選ぶ。
Posted by ブクログ
以下抜粋
この章のはじめに書いたように、一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、次は収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。これがお金持ちになるための道を歩み始めるための道を歩み始める最善の方法だ。この方法を実行し続ければ資産の欄が大きくなっていく。その一方で、負債と支出は低く抑えるように努力する。そうすれば資産の欄につぎ込むお金を増やすことができる。資産の基礎は意外と早く作れる。そうしたらもっと投機性の高い投資に目を向ける余裕ができる。投機性の高い投資というのは二倍から無限大の成長の可能性を持つ投資だ。五千ドルの投資が百万ドル以上になるにもそう時間はかからない。一般の中流の人たちはこういう投資は「危険が多すぎる」と言う。でも、お金に関する知識を持っている人にとっては投資は危険ではない。
金持ちは資産を買う
貧乏人は家計の支出ばかり
中流の人間は資産と思って負債を買う
ファイナンシャルIQというのは次のような四つの専門的分野の知識から成り立っていると説明する。
1.会計力
会計力とはファイナンシャル・リテラシー!つまり数字を読む能力だ。自分の「帝国」を築きたいと思っている人には不可欠の能力だ。扱うお金の量が多くなればなるほど、その扱いに正確さが要求される。そうしなければ築いた城は崩れてしまう。この技量に必要なのは左脳の働きだ。あるいは細かいところに気を配る能力と言ってもいいだろう。これは具体的には、貸借対照法や損益計算書といった財務諸表を読んで理解できる能力を示す。この能力を使えば、どんな種類のビジネスにおいてもその強みと弱みを見極めることができる。
2.投資力
投資は「お金がお金を作る科学」だと言える。これには戦略と方式が必要だ。戦略と方式を決め、活用するには創造力を持つ右脳を働かせなければいけない。
3.市場の理解力
これは需要と供給の科学だ。市場を理解するには、投資のファンダメンタル、つまり投資に関する基本的な情報や、経済的側面に加えて、市場のテクニカルな側面、いわば人為的側面を知る必要がある。たとえば、そのときの市場の動向を見て、いま投資するのが適切か、あるいはそうではないかを判断する必要がある。
4.法律力
会計、投資、市場に関する専門知識のまわりを「会社」という殻で包むと、資産を大幅に増やすのに役立つ。会社を持つことによって得られる税の優遇措置や、保護といったことに関する知識をもっている人間は、会社に勤めていたり、小さな事業を個人で営む人たちに比べて速く金持ちになれる。その違いときたら、歩くのと飛ぶのとの違いほどとある。長期的に見た場合、その違いはひじょうに大きい。
ファイナンシャルIQからファイナンシャルEQへと私が定義を作ってもいいかも。
ファイナンシャル・インテリジェンス
①会計力
②投資力
③市場の理解力
④法律力
お金に関する私の哲学の基本は、資産欄に種をまくことだ。これは、お金を作るための「公式」と言ってもいい。はじめは少ない額で種をまく。何粒かの種は育つが、育たない種もある。
金持ち父さん貧乏父さん
会社員の安定よりも経済的に自由になりたい人にオススメで、お金や仕事に対する考え方を解いてくれている本です。
貧乏父さんはお金のために一生働き詰めの会社員で最初に毎月の請求書や借金、税金の支払いでいっぱいいっぱいになっています。
収入が上がると、家や車の買い換えで借金もさら増えて、いつまでも手元にお金が残りません。
一方、金持ち父さんはお金のために働くのではなく、お金に働いてもらい、最初に資産になるものにお金を回し、残ったお金で請求書や税金を支払います。
金持ち父さんのやり方は常にキャッシュ・フローを生み出し循環させ続けて、どんどん裕福になり、支払う税金も圧縮させています。
貧乏父さんは会社員のため、節税もあまりできず、むしろ自分の手元にお金が来るときには税金が引かれている状態です。
そして借金や請求書の支払いがあるため、一生会社員としての安定にしがみついていきます。
金持ち父さんはキャッシュフローを生み出すものしか資産と呼びませんが、貧乏父さんはキャッシュフローを生み出さない持ち家や車を資産と呼び借り換えなどによって、単に負債だけを増やし続け、生活を苦しくさせています。
経済的に自由になりたい人はぜひこの本を読んで、金持ち父さんのような考え方を持ち、行動していけば、これまでの生活から180℃変わっていけると思います。
大半は貧乏父さんのような考え方を持ち、資産を作るような投資は怖いという感覚や貯金すらしていないという人も多いと思います。
少子高齢化で、年金制度や社会保障制度が今後維持するのが難しくなってきますが、自分を守れるのは自ら学んだ知識や金持ち父さんのような行動を積み重ねて資産を築けた一部の人のみです。
一生働き詰めが嫌な人は、この本を読んで経済的自由を得るために考え方や行動を変えていくべきです。
私もこの本を読んでから、早く働かなくてもお金を得られる状態にするために、日々頑張っています。
この本に出会えて本当に良かったです。