【感想・ネタバレ】シニカケ日記のレビュー

あらすじ

更年期だと思って不調をほったらかしてたら死にかけた!
今のあなたは元気なのではなく、ただ、今は死んでないだけかもしれない。


「シモの毛は剃っておいたほうがいい」
「気になる不調は胡麻麦茶では誤魔化せない」
「四十代は正真正銘、中年です」
「夫の携帯番号はもしもの時には覚えていないもの」
「パンティーライナーの在処を男は知らない」
「悪意は健康な人の心に宿る」
「もう会いたくない人には会わなくてもいい」
「綺麗になるなら病気だって儲けもの」ーーなど
五十路になって初めて極楽浄土の扉を叩きかけた観音さんが病気後綺麗に生まれ変わって悟った「今気づいておいてよかったこと」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

51歳の作者が、体調不良を更年期のせいだと思いほぼ放置していたため(着圧ソックス、更年期障害の薬、血圧の下がるお茶と対策していたが)心不全で倒れ、緊急入院やICUを経て退院。そしてその後の生活を語る。まさに『シニカケ日記』

倒れる前の生活が、加齢に対する、生きることに対する心持ちが、他人事とは思えない。
そして、入院中の食事についてやシャワーへの欲求、必要な物、同室の人の声などが赤裸々に書かれていて、ちょっと笑ってしまったり感心したりしたが、何より、死を身近に感じてしまった人の心の揺れが、実際に体験してしまったからこそ生まれる生々しさを感じた。
同年代としては、気づかされることが多かった。中年である自分を大切に生きていかないと。


『「死」は、もっとふつうで、もっと地味で、ある日突然やってくる。あなたのところにも。私のところにも。』

『「心配」という名目で、余計なことを言ってくる人間たちに攻撃されるのは避けたかった。心身共に守るためには「元気です」と言うしかなかった。』

『入院中は、本当に、希望しかいらない。』

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2025年01月02日

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