【感想・ネタバレ】人間晩年図巻 2008―11年3月11日のレビュー

あらすじ

「ままへ いきてるといいね おげんきですか」.東日本大震災を生き延びた少女は,母親への手紙にそう記した――.未曽有の災害がもたらした別れの哀切と生の尊さが滲む「昆愛海ちゃんのママ」を掉尾に,〝晩年四十五年〟を生きたサリンジャー,〝デイ・ドリーム・ビリーバー〟忌野清志郎,〝旅先の人〟佐野洋子ら二十八人を収録.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 2004−07年が貸出中につき、やむなくこちらを借りる。11年3月11日と日付がある。あの日だ。
 取り扱われた28人中、知っているのは20人。盧武鉉など政治家は事績が多いので読みにくい。
 峰岸徹の記事の終り、言葉を濁しているが、関川夏央は知っているのだろう。「別の大物俳優の存在」は当時 噂に昇ったものだ。
 池部良の三島由紀夫への助言は興味深い。
 佐野洋子が大韓航空機爆破の工作員ハチヤシンイチと交友があったというのは、まさに現代史の裏面だろう。
 続けて読んでいると、人間は癌になるために長生きしているのか、と思えてくる。

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2022年04月01日

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