あらすじ
期待と不安が交錯する2024年の株式市場と投資トピックを、取材歴40年のベテラン証券記者が、独自の取材とデータ分析をもとに解説。
*日経平均33年ぶり高値、継続の条件は?
*新NISAで「貯蓄から投資へ」の山はついに動く?
*PBR1倍超えは、かなりの無理筋?
*植田日銀は金融正常化に一歩踏み出せるか?
*業界再編も加速、どうする金融機関や商品選び
などなど、話題が豊富です。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
2024年の株式投資環境について様々なデータを元に現状を分析し、懸念点も提示する本。
NISA制度と新NISA開始を受けて、若年層個人株主の増加はfactとしてあるものの、広く受け入れられているインデックス投資やドルコスト平均法について注意喚起。ただ、注意喚起といっても、インデックス投資が分散しきれないことやドルコスト平均法を取っても損が発生するリスクは投資する側としては理解しているものなのではないか、最終的に「株式投資の楽しみ」的なお気持ち論を表明されても今の若年層の投資モチベーションには関係ないのでは、と思えた。
日本の財政状況の危うさや人口動態が招く危機については概ね同意、流行りの自社株買いやROE向上といった論点も、「実質を見る」観点ではまさにそれ自体が良いことと言えない場合もあるので同意できる内容だった。
2024年を迎える株式投資を巡る環境についてよく整理された本だった。