あらすじ
戦国の世を終わらせ、約260年続く江戸幕府を開いた徳川家康。ただ、その偉業に対して適切な評価がされてきたとは言い難い。豊臣秀吉の没後、豊臣体制の重臣という規定の中で、家康はどのように天下を見通し、太平の世の礎を築いたのか。関ヶ原・山中の戦いから征夷大将軍任官と退官、大坂夏の陣に至っての豊臣氏滅亡まで、一次史料を丹念にたどり、通説や俗説を排して、「人間」としての家康が直面した後半生の課題と決断を描く。
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Posted by ブクログ
秀吉没後の後半生について、家康の決断に影響を与えた諸条件を時期ごとに詳しく検討し、その行動論理に迫る内容。征夷大将軍任官時期とその意義に関する疑問を出発点として見直される政治過程の様相が興味深かった。