あらすじ
★サイゼリヤで生まれた新たな漫画ジャンル
★経営層の「思い」が現場に伝わります
本書は、経営層と現場がつながり、経営層の思いや考えが現場に伝わっていく――そうした漫画の制作ノウハウをまとめた書です。漫画制作の担当者である筆者は、一般的なエンタメ漫画を参考にしつつ目的にかなった独自の理論を構築し、「コミュニケーション漫画」という新たなジャンルを切り開きました。
漫画の「絵」を描くのは漫画家に依頼することになりますが、漫画家に丸投げしても、社長の思いや考えを理解してもらうのは難しいです。カギを握るのは、経営層の思いを漫画の設計図ともいえる「ネーム」に展開する「企画編集者」です。本書をお読みいただければ、コミュニケーション漫画の企画編集ノウハウを得ることができます。
本書には“サイゼリヤ漫画”の実例を多数満載していますので、あなたの会社にも応用できる実用的な使い方が可能です。また、筆者のノウハウを習得できるように1コマずつ解説したり、コミュニケーション技術を漫画に展開する実践方法を解説したりするなど、様々な工夫が施されています。
「経営層の思いを現場に伝えるにはどうすればいいか」と悩む人にとって、“サイゼリヤ漫画”は学ぶ価値の高いもの。そのノウハウが整理されている本書は、あなたの悩みに答えを出してくれることでしょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
僕は漫画が好きだけど、実はあんまり絵は見ていなくて文字ばかり読んでいる、ような気がする。アニメもほとんど音を聞いているだけ。
だから漫画やアニメも、あくまで「言葉」のツールだと、自分では思っているけれど、世の中では「漫画だとわかりやすい」みたいな構図もあるようだ。
作品としての漫画、宣伝としての漫画、教育としての漫画に続く新ジャンルとしての、「コミュニケーション漫画」が本書で取り上げる漫画だ。
社長の思いがなかなか伝わらない、というサイゼリヤが、社内に対して漫画を配信し、それはコミュニケーションのツールとなっていった、というお話。
実際に幾つかのサイゼリヤ社内漫画も読めるし、何より、どうやってそういうものを作っていった、ということが克明に描かれている。
僕はサイゼリヤファンなので贔屓目に見ているかもしれないが、それを差し引いても、コミュニケーション漫画に取り組むための方法が詰まっていて、社内コミュニケーションが社長からの一方的な状況になっている会社の打開策に、大いにありだな〜と感じた。
(僕は絵を見ず文字ばかり追うだろうけど)