感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
葬儀屋を舞台にそれぞれの登場人物の生き方が綴られている
私たちは明日に任せすぎている
幸せな瞬間も大事だけど相手にとっての幸せを考える
という部分が印象的だった
佐久間の彼氏の考えは最後まで納得いかなかったけど、そういう選択もあるんだなと思った
必ず訪れる死について考え、今生きてるこの時を大事にしたい
Posted by ブクログ
【あらすじ】
地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。
『プロポーズを無邪気に喜ぶには、わたしはいささか年を取りすぎていた。結婚としあわせの間にイコールが必ずしもあるわけではないことくらい、知っている。それでも、純也と共に生きていくことにささやかな夢や希望を感じた。』
『恋愛も結婚も、ひとりじゃできない。あなたが彼を幸せにできなかったとしたら、彼もまたあなたを幸せにできなかった。こういうのって、お互い様じゃない?彼を責めろとはいわないけれど、自分を責めるなはやめなよ。』
『結局のところ、不満を抱えながらも別れを選択できないのは純也と幸福な瞬間を重ねてきて、これからもそうありたいと願っているからだ。わたしは自分が思っていたよりも深く、あの人のことを大事に感じている。』
『わたしたちは、何かを手に入れて、何かを失う。何かを望み、手に入れられないことに絶望する。己の手の中に残ったものと失ったのもを数えて、嘆いたりする。』
『でも、大切なのは『持っていること』ではなく、『持っているもの』『持っていたもの』でもない。そこから得た喜び、得られなかった哀しみ、葛藤やもがきこそが大切なのだ。』
【個人的な感想】
仕事をしている結婚適齢期の男女に読んでほしい、人生の在り方を考えさせられる本。
普段からモヤモヤしている男女の性別によって受ける差別?が言語化されていた。
第3章の最後に出てくる『芥子の実家』の話が考えさせられた。
Posted by ブクログ
死と向き合う、葬儀屋の話
恋愛、家族、仕事、生き様
人には譲れないものがあって、何をどう取捨選択していくか。どうすり合わせていくのか。生死だけじゃなくてそんな所も考えさせられた。
「ぼくたちはあまりにも、明日に任せすぎている」269p 当たり前と思わずに、できることからやらないと。
純也と結婚して欲しかったな。
Posted by ブクログ
町田そのこさんのご本ということで購入。前情報なんにも入れてなかったから、なつめが亡くなってとってもとっても驚いた。全然心の準備してなかったから…!
本を読み始めた時に、実はなつめは亡くなっていなかった!って言って後から登場すると思っていた 読み終わった今でもまだ、なつめが登場するような気がしている でももう居ないんだよね。わたしはまだ乗り越えられていない
お話が進むにつれて変わっていく純也と真奈ちゃんの関係にそわそわしながら読んだ。なんだかんだ言ってふたりはずっと一緒にいると思っていたけど、わたしの予想とは違って、それぞれが自分の進む道を決めた。
楓子の旦那さんにはイライラしながら読んだ。読み進めるごとにむかむかは募っていった 親友との最後の別れもさせないとは何事?読み終わった今でもあの場面を思い出すとイライラ
それぞれの話の主人公視点にすっと感情移入できて、怒ったり悲しくなったりして、町田そのこさんの凄さを感じた。もう一回読み直したいー!