【感想・ネタバレ】夜明けのはざまのレビュー

あらすじ

『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞!3年連続、本屋大賞ノミネート!! 自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。 死を見つめることで、〝自分らしさ″と〝生″への葛藤と希望を力強く描き出した、著者渾身の感動作。

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

葬儀社に関わる登場人物と死がテーマだが、メインのメッセージは「結婚とは?一緒に生きるとは?」というものを考えるストーリーだと思う。
結婚前のカップル、結婚した夫婦、離婚した元夫婦が女性目線中心で自分自身が大切にするものと相手を天秤にかけて悩み、求め、葛藤し、決意する。相手の大切にするもの、価値観も考えた上でどちらを選ぶか決断しなければならないその苦悩が描かれていた。
手に入るもの、それと引き換えに失うもの、失うものに絶望するその戦場で戦い続けどれかを選び前に進まなければならない。
そこに希望を見出すとしたら、失うもの、手に入れることができなかったものを誰かに託し、繋げること。
それが「結婚とは?」に対するメッセージのように思える。
物語ではそれが結局それぞれの別れにつながっていた。
「結婚」とは幸せなゴールではなく、その後も苦悩が待ち受けるものとして、果たして本当に幸せなものなのか、そこに向かうことが本当に正しい道なのかを我々に問いかける物語であった。

0
2026年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どの話も主人公たちはすっきり受け入れてというより、諦念という印象。まあ、そうしかないよね…と少し哀しさも私は感じた。
人と人が一緒に生きていくのは難しいんだな、支え合って、って簡単に言うけどやっぱり男尊女卑は残ってると思うし、でもこの人がいないと生きていけないという気持ちも分かる。私はそういう思いがあってどうにかならないのかなと思うけれど結局は諦めてしまうから主人公の、それでも自分を曲げずに生きていく気持ちが眩しい。

個人的に真奈の母の、一人で頑張る辛さを背負わせたくない気持ちが刺さった。

0
2026年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○ 「死」を通して「生」の輪郭がくっきりと浮かび上がる
​家族葬専門の葬儀社「芥子実庵(けしみあん)」を舞台に、さまざまな事情で大切な人を見送る人々や、そこで働くスタッフたちの姿が連作短編として描かれています。
死を扱う物語でありながら、単に悲しいお話ではなく、「自分は残された時間をどう生きるのか」「本当に大切なものは何か」と、自身の人生を強く振り返らされるパワーに満ちています。

​○ 世間の常識や人間関係のしがらみからの解放
​作中では、仕事と結婚の選択、ジェンダーや古い価値観、周囲からのプレッシャーなど、現代を生きる私たちが日常で感じている息苦しさや葛藤がリアルに描かれています。
​
○「あなたのための椅子」には強くハッとさせられました。
もう二度と会えない人、直接謝ることができない人に対して、自分の心の中にその人のための椅子を用意し、向き合い続けるという描写。
過去の過ちや後悔から逃げずに、自分でしっかりと引き受けて生きていくための、切なくも温かい儀式のようなものを見せてもらった気がします。
​自分の人生の舵を自分で握ること、そして「明日に任せすぎず、今を大切に生きること」の重みを教えられました。
読後は穏やかな余韻に包まれ、明日からまた自分の足でしっかり歩いていこうと思える、心に深く染みる作品です。

0
2026年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第一章見送る背中
自死した友人の葬儀を担当するなんて、想像もできない辛さだと思う。故人の話をするシーン、めっちゃ泣いた。

第二章私が愛したかった男
天音がお母さんをおもって、父親に怒るところで、泣いた。
結婚生活は、理想を押し付けられて、どんどん追い詰められて辛かったであろう野崎を可哀想に思った…でも実際、旦那さんが野崎だったら、腹立つし責めてしまうだろうとも思うし、千和子さんが可哀想。
野崎がいなくなってから、シングルで働きながら子育てをする千和子さん、めっちゃすごい人や。
そして天音もしっかりしている。最後には母と娘の関係が良好で、よかった。

第三章芥子の実
過去のいじめの話とか、貧乏で辛かった話は、重くて読んでいて苦しかった。

第四章椅子
ひまわりカフェの方が来て、壱の話をしてくれるシーンが良かった。泣いた。
佐久間真奈の彼氏の純也が弟として出てきた。

第五章
佐久間真奈がかっこよかったなぁ。
そこまで向き合える仕事をしているって素晴らしい。

若い頃に読んでたら、ここまで響かなかったと思う。自分が経験しているから深く理解できた。

自分が子どもの頃、死とか戦争とか暗い夜が怖くて、寝る時は違うことを考えようとしていたのを思い出した。

0
2026年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族葬専門店で働く人たちの話。
個人的には佐久間さんの恋人はものすごくいい人だと思うけれど、結局別れてしまうのかと残念に思った。それほどの想いが持てる仕事に出会えることは凄いと思うけれど。お互いに想いあっていてもどうしても譲れないことっていうのはあるんだなと悲しくなった。
死と向き合うことは怖いし、辛いことだけど、全員が通る道。自分は大切な人の死に向き合うことができるだろうか。正直まだまだ考えたくない。そんな時が来るのはずっと先のことだと思いたい。

0
2026年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編だけど話は繋がってた

親友がここ数年の付き合いの客と心中した話が理解できない
作家人生で悩んでいただろうけど、仲のいい親友もいたのに

自分は葬儀屋の仕事に偏見はないから、風俗業でもないのにそんなに辞めろ辞めろ言う人の気持ちが理解できなかった

0
2026年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

葬儀社で働く人々やその周りの人々を描いていて、死というものへの向き合い方など考えさせられた。

が、短編をつなぐ感じやテーマなど「ぎょらん」と似た部分があり、どうしても比較してしまう。
「ぎょらん」をとても好きだったので、こちらはよく言えばあっさりした感じ悪く言えば薄っぺらい感じを受けた。
佐久間さんがあれだけ惹かれあって思い合っているのに別れてしまうのも残念。パートナーの仕事、そんなに気にする?死が怖いというもっともらしい理由だが、やっぱりちょっと職業差別みたいに受け取れてしまったかな

0
2026年09月27日

「小説」ランキング