あらすじ
[本書の構成]
はじめに
第1章 青春の学生運動
第2章 青春の高度経済成長
第3章 青春の昭和文化・社会風俗
第4章 新たな時代を切り拓いた人物たち
第5章 高度経済成長と繁栄の「陰」
第6章 「昭和の青春」世代のこれまでとこれから
おわりに
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
昭和の青春が現代に及ぼす影響が述べられる。
まずは学生運動。私の年代よりよりも上の世代の状況がわかってくる。池上彰さんも、東京教育大を受けようとささたら受験が無くなり、慶應に入ったらストライキで授業が無くなり、奇しくも独学の基礎ができたようだ。
あさま山荘で機動隊員がカップ麺を食べ、爆発的にヒットしたこと。1971年の銀座の三越に生まれたマクドナルドなどなど子ども時代の生活の背景が見えてくる。
中でも、煙=豊かさの象徴と見られ、校歌にもうたわれていたというのは衝撃だった。確かに子どもの頃、工場が立ち並ぶ工業地帯に憧れを抱いたこともあった。時代の風潮だったのだろう。公害に苦しむ人が訴えて初めて世の中が変わっていくのだが。
今の生活が獲得されていく歴史を知るという意味で面白い本だと思う。
遠かった昭和が、目の前によみがえってきた。