【感想・ネタバレ】情報公開が社会を変える ――調査報道記者の公文書道のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月19日

意思決定過程が不透明で結論や負担だけを市民に押し付ける理不尽な政策やそれを推し進める役所に市民が立ち向かうために強力な武器となるのが情報公開制度だとして、これまでに約1000件の情報公開請求を行い、スクープを飛ばしてきたジャーナリストである著者が、自身の豊富な経験をもとに、歪んだ政策を正すために情報...続きを読む公開制度を活用するための考え方やテクニック(=公文書道)を伝授する。
公務員のはしくれとして、著者の「行政性悪説」的な考え方にはちょっと辟易としたが、一市民が特定の政策について行政と対峙するに当たって情報公開制度が有用なことは著者のいうとおりであり、その点で本書はかなり実践的で有益な内容だと感じた。別に役所の不正に立ち向かうといった目的でなくとも、純粋に特定の政策の意思決定過程を明らかにしたいという調査研究などにも本書の知見は活用できよう。
なお、本書で紹介されている行政によるごまかしや隠蔽の事例は、一公務員として他山の石とし、情報公開請求を受けてもなんら問題のない公明正大な行政に努めたいと改めて思った。

0

「趣味・実用」ランキング