あらすじ
なぜ、阪神タイガースは強くなったのか! 近本光司、大山悠輔、佐藤輝明、森下翔太ら生え抜きのドラフト1位選手が躍動する阪神。コーチ陣には今岡真訪、久保田智之ら2005年のセ・リーグ優勝メンバーが集結。日本一となった1985年には「四代目ミスター・タイガース」としてチームを牽引した著者が、過去の打線を振り返るとともに、現在のチームの強さに迫る。「ARE」をチームスローガンに、チームをリーグ優勝に導いた岡田彰布監督の手腕に迫る。いま、阪神の「勝つ伝統」がつくられようとしている。 ●近本光司――地獄ドラフトから生まれた救世主 ●近本と中野拓夢の絶妙な仕掛け ●ランディ・バース――なぜ左翼に本塁打を打つようになったのか ●亡き小林繁さんの言葉「阪神に歴史はあるが、伝統はない。巨人にはそれがあるんだ」 ●ひとつになって戦っていく伝統を阪神は持てるのか ●四球で難攻不落の佐々木朗希を攻略 ●「勝負勘」の裏にある綿密な計算 ●阪神の伝統とは何か
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これを買ったときも、読み始めたときも、二〇二四シーズンがこんなに苦戦で始まるとは思っていなかったのである。
交流戦終わったんだから、本気だそうよ!!
Posted by ブクログ
阪神タイガースの選手として活躍し現在野球解説者である掛布雅之氏が2023年の阪神タイガースの戦いや岡田監督の采配、打撃論などについて書いた一冊。
自身が一緒にプレーしたバース氏や岡田氏真弓氏などから先輩となる田渕氏などの自身のバッティングも含めての打撃論や山内式と中西式による違いなどバッティングについては第一線で活躍していた著者ならではの切り口の解説で勉強になりました。
また、近年活躍している村上選手や大谷選手のバッティングについても語られていたり、近本選手、大山選手、佐藤選手の強みや課題も書かれていて参考になりました。
レギュラーを取ることの難しさや全力疾走で体調を維持すること、守り勝つ野球の大切さ、走塁の重みなど野球の深さや面白さを感じさせられることも多くありました。
そして、二軍監督時代の江越選手や横田選手との思い出、田渕氏のバットの長さや自身が守備につく時に土を舐めていた理由など著者でしかわからないことも多く知ることができました。
85年の日本一の際のことは当事者である著者でないと知らないエピソードも多く、岡田監督の采配についてもチームメイトとしてのエピソードや第一次と第二次とでの継投策などの違いも身近でいた著者ならではの視点も多く新しいことを知ることができました。
本書で阪神タイガースと著者の野球観を通してますます野球の面白さを感じた一冊でした。