【感想・ネタバレ】くらべて、けみして 校閲部の九重さんのレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

 すばらしい「お仕事マンガ」でした。
 本読みなら、手に取ることおススメしたい。

 新潮社の校閲部の協力を得て、実在の校閲者(現役、OBOG含む)の経験と実際のエピソードを折りませ、校閲という仕事の、知られざる内情を、軽やかに描き出す。

 校閲って、文字や用法の正しさ、「てにをは」の校正だけじゃないんだ、という驚き。なんなら、著者よりも作品を深く理解しているのではなかろうか。
 著者や編集と
「ゲラで戦う」
 という表現は、なかなか鬼気迫る。

 実際の作家の名前も出てくる。誰が悪筆で、誰が特別な文字を使うか、(ほぼ)完璧な原稿を寄こすのは誰かなど、業界の知られざる裏情報も楽しい。

 誤字脱字、表現の非統一などは二の次、本来、正すべきは、「事実かどうか」、「物語上の齟齬」だそうだ。なかなか奥深い世界。
 縁の下の力持ちに、感謝!

 タイトルの「くらべて、けみして」の意味も、最終話で分かる。
 実に、スッキリ、爽やかな読後感。

0
2024年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『校閲ガール』では、かなり色々なことに首を突っ込んでいた記憶があるが、そういうことはほとんどしないらしい。
石原慎太郎の悪筆原稿には仰天した。そのための辞書まであったとは。
全般的に楽しく読めたのだが、ところどころ字が小さすぎて、老眼にはつらかった。
また、普段読書をしていて、たまに誤字や、これおかしくない?という箇所を見つけるのだが、これって報告した方がいいのだろうか?

0
2024年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新潮社校閲部協力で描かれた校閲コミック。
あるある……を列挙している感じだけれど、絵柄があっており、淡々としていて読みやすい。
何回見ても、何人が見ても、完璧ってないよな~と実感している身としては、校了後に見落としを見つけるのが嫌だから担当した本ができてもほとんど見ないという談話は気持ちがよくわかる。いやほんと、なんで終わってからだと気づけるのかな。

0
2024年01月05日

「ノンフィクション」ランキング