あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 文芸版元だからこそ知り得た作家とのエピソードや秘蔵の校閲あるあるを楽しめる校閲者の日常物語! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
校閲の仕事、すごい!
漢字の知識だけではなく、ストーリの中に矛盾がないかも検証していく校閲。
作品をもっと良いものにするために協力、ときに戦う。
本が世の中に出るためにはいろいろな人の力が必要だと思った。
マンガで絵もかわいく読みやすかった。
Posted by ブクログ
読書のしかたを変えてくれた一冊!
相関図を作りながら読むようになった。
だけどめちゃめちゃ読むスピードおそくなったわーー読書アイテムは本と筆箱とB5のレポート用紙と珈琲。
Posted by ブクログ
【縁の下の力持ち】
校(くら)べる・・・照合して誤りを正す
閲(けみ)する・・・調べて見て確かめる
SNSやクラウドワークスなどで
「校正・校閲できます」発言を見かけますが
私には怖くてとても言えません
100年後に残る一冊を作る
その意気込みを学び始めたばかりです
Posted by ブクログ
とても、良かった。 ほんわかした絵に、文字の海を渡る仕事、というのが意外に合う。 作者の力量だろう。 出版社は、憧れの場所。 少し垣間見れたのが、嬉しい。
Posted by ブクログ
出版社の「縁の下の力持ち」と言われる校閲の仕事の奥深さ、難しさを知った。一冊の本が出来上がるまでに凄く時間がかかっていることを改めて知り、「本」がより愛おしく素敵なものだと思えた。コミックなのでサラッと読めてオススメ!
Posted by ブクログ
おしごとの裏側っておもしろいよな〜
校閲者の矜持!かっこいい
私もむかし編集の仕事をしていたとき
何度も読んだはずなのに最初の数ページでの
誤植発見してああああ〜ってなったな。
赤字直しのパタパタもやったなあと思い出す。
修正比較とか、表記揺れとかは
今後ある程度AIがみるようになるんだろうか。
早くて正確に一定のものが仕上がるのは
ありがたいことだな。
でも「文は人そのもの」というのは刻んでおきたいな。
ひとにしか感じることができない、
読んだときの違和感やわくわくもあると信じたい。
Posted by ブクログ
書店で見て気になり、本の雑誌内での紹介でも惹かれ、いよいよ読んだもの。コミックエッセイにありがちな絵はさておき、内容は興味深いもの。奥の深い校閲の世界、もっと味わってみたいです。続編希望。
Posted by ブクログ
すばらしい「お仕事マンガ」でした。
本読みなら、手に取ることおススメしたい。
新潮社の校閲部の協力を得て、実在の校閲者(現役、OBOG含む)の経験と実際のエピソードを折りませ、校閲という仕事の、知られざる内情を、軽やかに描き出す。
校閲って、文字や用法の正しさ、「てにをは」の校正だけじゃないんだ、という驚き。なんなら、著者よりも作品を深く理解しているのではなかろうか。
著者や編集と
「ゲラで戦う」
という表現は、なかなか鬼気迫る。
実際の作家の名前も出てくる。誰が悪筆で、誰が特別な文字を使うか、(ほぼ)完璧な原稿を寄こすのは誰かなど、業界の知られざる裏情報も楽しい。
誤字脱字、表現の非統一などは二の次、本来、正すべきは、「事実かどうか」、「物語上の齟齬」だそうだ。なかなか奥深い世界。
縁の下の力持ちに、感謝!
タイトルの「くらべて、けみして」の意味も、最終話で分かる。
実に、スッキリ、爽やかな読後感。
Posted by ブクログ
くらべてけみしての仕事をしていたおじいさんの最後の言葉校べるとよんで照合して誤りを正す 閲すると読んで調べたり見て確かめるそれが校閲の仕事 あと甘いもの好きで全国の甘い物めぐり旅をしているのがとっても心ひかれます。
Posted by ブクログ
BSテレ東の『あの本、読みました?』、校閲の回で紹介された本。
校閲というと石原さとみ主演のドラマが印象に残っていたのと、昨年NHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』で校正者の方の回を観たことで、もっと覗いてみたいお仕事だったので、この本を手に取った。
コミックなので、サラッと読めた。校閲の仕事の流れはもちろん、仕事との向き合い方や考え方みたいなものも描いてあった。想像するよりはるかに責任のある大変な仕事なのだろうが、最初のページに【一冊の本に大きく関わりながら名を知られることもない仕事】と書かれていてまさにそうだよなぁとしみじみ思った。
イメージしていた本の内容とは少し違ったけれど、これはこれで読めてよかった。
Posted by ブクログ
縁の下の力持ち、校閲者の仕事を私たち読者に教えてくれる良書です。膨大な言葉の海を見渡し、誤字脱字だけでなく文章の前後を読んで矛盾がないかなど、プロの仕事を垣間見れます。常日頃から様々なことにアンテナを張っていないとできない仕事なんだろうな。
「他人の誤りを見つけたときは同じ校閲者として他人事ではなく自分ごととして捉える」このフレーズにグッときました。私は校閲者ではないけど、働く者として肝に銘じます。
Posted by ブクログ
出版社の校閲部の人たちのお話
すごく興味深く読めました。
若い頃、校正の通信教育をやってみたことがあったなぁ。でもすっごく難しかったのを覚えてます。 すごい人たちでした。
Posted by ブクログ
校閲関連の書籍は何冊か読んでいるが、これもまた本好きにはとても興味深いものであった。
本のタイトル、「けみして」の意味もなるほど最後に納得。
この仕事、憧れるけれど、とても出来るとは思えない、すぐく特殊で難しい、職人の領域だ。
パタパタという作業、これで違いがわかるとは凄い!
AIが進歩しても、人間なしではできない仕事である。
Posted by ブクログ
作家の原稿をチェックする校閲という仕事があるのは知っていたが、こんなにも専門的な知識を持ったらプロ集団だったとは。
誤字脱字はもちろん、書かれている内容に矛盾がないかを、作品全体の年表を作ったり、登場人物の年齢や特徴、関係性などのメモを作ったりしながら確認していく。「百年後に残す一冊を作っていくという意志」がカッコいい。
Posted by ブクログ
校閲という仕事の内容や、どのような工程で一冊の本が出版されるのか、その裏側が知れた。ことばに携わるものとしてのプロ意識が素晴らしかった。他のことにも応用できそう。
Posted by ブクログ
ここに書いてあるのは、ほんとにあるあるなのです。
校閲部員のキャラクターもあるあるだし。
変人(こだわり強め)が生かされる仕事(笑)。
『校閲ガール』がドラマ化されるまで、あまり世間には知られていなかったけれど、
いまは多くの人が知っているのは、なんか嬉しい。
そういえば、新潮社の社食、むかしNHKの「サラメシ」で見たなぁ……。
Posted by ブクログ
本作りに欠かせない存在でも、地味な印象が拭えなかった「校閲」のお仕事に日の目を当てた作品には宮木あや子さんの『校閲ガール』がある。
わたしは石原さとみ主演のドラマをちらりと観ただけだが、大変そうだけど、やりがいのあるお仕事だな、と思っていた。
その「校閲」を、新潮社校閲部協力のコミックエッセイとして描いているのがこの作品『くらべてけみして 校閲部の九重さん』だ。
架空の会社、新頂社校閲部文芸班社歴10年の九重心(くじゅうこころ)35歳と、編集志望だったのに校閲部に配属された新入社員の瑞垣を中心に、個性豊かなキャラが「校閲」の奥深さを体現している。
あらためて、大変責任のあるお仕事だと思うとともに、校閲部の方たちの並大抵でない苦労のもとに、私達はするすると本を読めてるんだなと、感謝と尊敬の思いでいっぱいになる。
印象に残った言葉は
「ぼくら校閲と作者は ゲラで戦うんだから」
ゲラ、とは、校正、校閲のために印刷所が出力した紙(試し刷り)のこと。
そこに校閲部が赤ペンで校閲し、作者の元にゲラを渡して確認してもらう。
それを繰り返すのも本作りの大事な作業なのだ。
作者と編集者と、校閲者で、三つ巴の戦いをしている感じなのだろうか。
読者に完璧に近い作品を届けるため、誇りを持ってお仕事されている。
誤字、脱字は、校閲者にとってやはりショックらしく、見つけてよろこんでいた自分を戒めたい。
Posted by ブクログ
校閲部の九重さんを主人公に、出版社の校閲部の様子を描いたお仕事エッセイ。
監修が新潮社校閲部とのことで、「これが噂の新潮社・校閲部の様子かぁ!」と半ば憧れに満ちた目で読んでしまう。
校閲のお仕事風景が興味深いのはもちろん、内校ならではの編集さんとのやり取りや愚痴?の数々も面白い。
私は結構、丹沢さんの静かなる熱血キャラが好きだ。客観的視点はもちろん大事だし、誤植を落とさないためには「ゲラを読んではいけない」という姿勢は大事ではあると思うけど、やっぱり情熱を持ってのめり込んで校閲したいよな。
レジェンド矢彦さんの教えにジーンときた。校閲はゲラと対峙する孤独な作業であるけど、でもだからこそ校閲社には一人ひとりの矜持や哲学のようなものを持っているのかもしれないし、それを一人ひとりに聞いてみたい。
今回、思い切って本作の出版記念トークイベントに参加してきたのですが、本当に楽しくて、有意義で貴重な機会だった。今年はこうやって積極的に校閲に関するイベントとかに赴いていこう。
Posted by ブクログ
好きなラジオのパーソナリティがオススメしていたので読んでみた本。全編漫画なのですぐに読めた。校閲、という仕事のことがよくわかるし、本を読む時にはなかなかその存在が意識されることはないので改めて感謝、と思った。
Posted by ブクログ
あんまり知られていない「校閲」のお話。
最近は校閲にあまり力をいれていない出版者も多いという話を聞いたのはどこでだったか。
実際読んでいても、「これちゃんと校閲入ってんの?」と思う本に出会うことも多くなった気がするので、ぜひ九重さんのような方にはがんばってもらいたい。
Posted by ブクログ
校閲のお仕事は自分にはできないと思う、素晴らしい。
登場人物の背景に矛盾がないか、漢字の使い方があっているか、なんて気づけない。
たくさんの本を読ませて貰っているけど、こういう方たちのおかげで、良い本が世の中にでてくるんだと思うと感謝しかない。
Posted by ブクログ
気になる校閲部のお話で興味深く楽しく読んだ。
特に手書き原稿や、文芸作品の表記揺れの話がおもしろかった。
これまで誤植を見つけると喜んでしまっていた私……反省。
100年後に残る本を作るという気概、すてき。
Posted by ブクログ
私は校了後に誤植や見落としを見つけるのが嫌なので 校閲の「校」は「校べる」と読んで照合して誤りを正すという意味_そして「閲」は「閲する」と読んで調べたり見て確かめるという意味
Posted by ブクログ
以前から校閲というお仕事が気になっていたところ、本屋さんで見つけてしまい即購入。
「新頂社」の校閲部に勤めて10年の九重心(くじゅうこころ)35歳は、編集志望だった新入社員の瑞垣さんの教育係をすることに…。
こちらの漫画は新潮社の編集者さんと校閲者さんたちが全面協力しているそうです。
校正ではなく校閲をするということ。
「百年後に残す一冊を作っていくという意思」
そんな心意気が素晴らしいですね。
タイトルの『くらべてけみして』とは、
「校」は「校べる(くらべる)」…照合して誤りを正す
「閲」は「閲する(けみする)」…調べたり見て確かめる
という意味なんだそうです。
私も言葉や漢字や辞書も大好きで、すごく興味深くおもしろかったです。ぜひ続編も出して欲しいなぁ。
石原さとみさん主演でドラマにもなった、宮木あや子さんの『校閲ガール』もいつか読んでみたいです。
Posted by ブクログ
本を作るのに携わる人たちはさまざまな小説の題材になってきた。作者はもちろん、編集、装幀、製紙、印刷、製本お仕事小説は読んできた。この作品は、奥付けにもその名が乗らない「縁の下の力持ち」、校閲者に光を当てるコミック。
タイトルの「くらべて、けみして」って何のこと
?って思ったら、校(くら)べて、閲(けみ)してという意味で、まさに校閲の本来の仕事を表す言葉だった。
新潮社の校閲部の協力のもとに書かれたということで、編集との確執や作者とのやり取りは読んでいて面白く、ただの誤字修正だけではない奥深い校閲の仕事に触れることができた。
中でも、「僕ら校閲と作者はゲラで戦うんだから」という伝説の校閲者の言葉には校閲者の矜持を感じられた。
Posted by ブクログ
出版社(本著は新潮社をモデルにした架空の出版社)の校閲部を舞台にした物語。
あっさりとした筆致でちょっとコミックエッセイっぽさがある。
内容もあっさりしているので、サラッと読める。
Posted by ブクログ
『校閲ガール』では、かなり色々なことに首を突っ込んでいた記憶があるが、そういうことはほとんどしないらしい。
石原慎太郎の悪筆原稿には仰天した。そのための辞書まであったとは。
全般的に楽しく読めたのだが、ところどころ字が小さすぎて、老眼にはつらかった。
また、普段読書をしていて、たまに誤字や、これおかしくない?という箇所を見つけるのだが、これって報告した方がいいのだろうか?
Posted by ブクログ
校閲部に配属された新入社員の瑞垣さん。
10年選手の九重さんのもとで
校閲の仕事を学んでいきます。
校閲といっても、それが小説か、実用書か
はたまた漫画かによっても違うでしょうし
文章に入り込むタイプの校閲者もいれば
客観的に文字として読むタイプの人もいる。
理想を言うと
両タイプの方がチェックしてくだされば
文章の矛盾も、文字の間違いも拾えるけど
そうもいかないから
みなさん日々奮闘されているのでしょうね。
ベテラン矢彦の言われるように
これが正解というものさしがないのが
校閲の難しくもあり
やりがいのあるところなのかな。