感情タグBEST3
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好き!!読み終わる頃には左右田さんが大好きになっている事請け合い。劇的な何かがある訳じゃないけど、人の優しさや心遣い、気持ちにそっと触れられる一冊。今年のベスト10に今からランクインかも。些細だけどそれぞれに悩み抜いた事件がある。
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5篇からなる連作短編集。
全く売れない端役の俳優左右田氏が撮影現場や打ち上げ会場で起きる不可解なハプニングを解決する。ささやかな人間模様が面白い。左右田氏を映像化するなら誰だろうと考えるのも楽しかった。
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【収録作品】2019年10月 消えもの/2019年12月 ライト/2020年5月 ステージママ/2021年8月 きっかけ/2022年10月 雲がくれ/エピローグ
俳優の左右田始は50歳。演技経験は豊富だが、華がないため端役ばかり。しかし観察眼が鋭く、現場で起きたさまざまなトラブルをうまく解決に導く。
「消えもの」 撮影で使われる予定のエクレアが消える。
「ライト」 ドラマの打ち上げ会場で突然停電になる。
「ステージママ」 ステージママが付き添っている子役が入れ替わっていた。
「きっかけ」 舞台作品の衣装チェックの日にトラブルが起きる。
「雲がくれ」 映画の完成披露試写会でレッドカーペットイベントに出るはずの主演女優が失踪する。
左右田は、現場を維持するため、穏やかな着地点を目指して真相を究明する。その際、人と接するのにその場に相応しい役になりきるところが面白い。
最後に大物が彼の活躍に気づいていることが明かされるが、「誰かが見てくれていて、いつか報われる」という形ならいいが、単にうまく利用されて終わるのではないことを願う。
登場人物のキャラが立っているので、ドラマ化したら面白そうなのだが、どうだろうか。それこそ深夜ドラマで。
Posted by ブクログ
コージーミステリーにありがちな、若干無理の有る動機や手段は置いといて
左右田さんの役者としての真摯な姿勢や、人間性はとても好感が持てるので、世間からもっと評価されて欲しいけど、いやそもそもこの評価されない所がキモな訳だから・・・と、もやもやしたけど、エピローグでそこも多少は救われた感じ