【感想・ネタバレ】戦塵外史 五 戦士の法のレビュー

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Posted by ブクログ

剣術指南の家の娘が、両親を殺されて、引継ぎ任務の旅に出て、雇った用心棒と旅の間に絆を育むというお話。

シチュエーション的にも、キャラクター的にも、おおよそどこかでは見たようなお話。とはいえ、メインキャラ3人で、一人が全くしゃべらないというのは、少し新しいところか。
無言の行を自ら課しているわけでもなさそうだし、頭目時代はいったいどうしていたのだろうか、とかは思うところだ。
文章もそれほど上手ではない。体言止めを多用するが、スピード感が出ているかというと微妙なところで、もうすこしレトリックを使えた方が、殺陣の流れの良さは出せる気がする。

それでも読み終わってみると結構楽しめているというのは、
癖の在る登場人物が、苦難を共にしつつだんだんお互いを理解して、最後には目的を達成する
という、逃避行もののお約束を、焦点をぼかさずにきっちりやっているからだと思う。
最後にそれぞれに実のある幸せな人生を手に入れたと示されて、良かったと思える愛着を、読者も共有できるお話だったと思うので。

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2010年08月14日

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