あらすじ
なぜ聖徳太子は天皇になれなかったのか。その出生の秘密とは…? 崇仏か排仏かの議論に決着をつけ、仏教支持を明確にした用明大王の死後、後を継いだ崇峻大王が暗殺された。暗殺に自ら手を下したのは、用明の遺児、厩戸皇子(聖徳太子)だった。叔母・推古天皇の摂政となった厩戸は、罪を重ねつつも蘇我馬子に対抗し、民衆を救う仏教王国の建設を志す。聖徳太子の暗黒面に光をあてて話題を呼んだ古代史小説の傑作、文庫化!
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Posted by ブクログ
聖者とか呼ばれている人も、普通の人間と同じように悩むんだなぁと。
人間なんて生まれた時点では、みな同じはず。
そこからどうやって生きて、体験したこと、感じたことから洞察し自分にフィードバックできるかが、その人をより人間らしくできるのだと思う。
そう考えると、聖者と呼ばれる人ほど、経験から学び取ることが多いのでは、と。
この本の聖徳太子像は超人ではなく、人に近い。そして、悩んでいることも現代の人に置き換えられるから、共感もできる。
#ここまでどろっどろの家庭もないかもだけど。
1500年前のことで、フィクションの部分も多いんだろうけど、これも解釈の一つしてはとても面白いです。