あらすじ
天才シナリオライターによる奇想天外な放送劇と、「僕」と叔母の恋。やがてライターの精神は変調を来し、虚実は混淆する……ノーベル文学賞作家の半自伝的スラップスティック青春コメディ。解説=斉藤壮馬
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Posted by ブクログ
原題は「La tia Julia y el escribidor」。1977年発表。
で、映画化されたのが、ジョン・アミエル監督「ラジオタウンで恋をして」(Tune In Tomorrow...)1990年。
出演は、ピーター・フォーク、キアヌ・リーブス、バーバラ・ハーシー。
バルガス=リョサ作品は邦訳された3分の1くらい読んだか?
中では一番読みやすかった。
読みやすかったから面白かったか? と問われたら、他の作品の難しさや重厚さ自体が面白かったので、本作は正直微妙。
といっても面白くなかったわけではない、ひたすら微妙。
まずは作者の自伝を反映している、義理の叔母フリアとの恋愛模様が、その時代のその雰囲気を表しているという面白さはあるが、正直どうでもええわー。
並行して描かれるペドロ・カマーチョの様子は、スラップスティック小説としてはいい。抜群にコミカル。
偶数章で展開されるラジオ劇場も、面白いとは思う。
(ただしなぜラジオドラマではなく朗読劇なんだろうと頭にハテナ。)
でも全体としては、うーん単に好みじゃなかったのか、自分のコンディションの問題か。