あらすじ
気鋭の現代美術家が描く、美大青春物語!
カオス化した美大の学園祭で、田舎出の藝大志望の青年は浪人生活を振り返る。心を打つ表現とは。揺れ動く青年期を鮮明に描いた傑作。
佐渡出身で藝大志望の僕は多摩美の学園祭を訪れ、カオス化した打ち上げに参加する。酒を飲み、芸術論を戦わせる中、僕は浪人生活を見つめ直す。表面的なテクニック重視の受験絵画は、個性や自由といった芸術の理想とはかけ離れていた。真に人の心を揺さぶる表現とは。気鋭の現代美術家が、揺れ動く青年期を鮮明に描いた傑作小説。
※この電子書籍は2020年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
祭りの夜
自分が固まっていない時期特有の焦り
自信と不安
大学生活はこんなだった 思い当たること多し
芸大だけでない
皆さんの大学生活もこのようではなかったか
作者の自然な文体も好感が持てる
Posted by ブクログ
学生の頃会田誠さんの作品を初めて見た時の衝撃を思い出しながら読み進めて、この主人公とリンクするところがあまりないなあと思っていたけど、芸大2次試験で書いた自由に描きなさいの作品が根底にあるのだとしっくりきた。
高校生時代の油絵もぜひ見てみたい。
Posted by ブクログ
会田さんのことだから・・・と思っていたら意外や意外,芸術にまつわるまじめな青春小説だった(会田さんごめんなさい,うがって見てました.面白かったです).