あらすじ
「君を手放したことを後悔している」再会した社長の京志郎に抱き締められ、涼楓の胸は激しくざわめく。かつて恩人に頼まれ、形ばかりの妻になった。それでもずっと、心の中には京志郎がいたから――。夢心地のキスと巧みな愛撫。熱杭を奥深くまで突き進められれば、幸せで蕩けてしまいそう。「これからはずっと一緒だ」一途な社長にひたすら愛される、めぐり逢いの甘ラブ!
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Posted by ブクログ
かつて恩人の頼みで“形だけの妻”になった涼楓。
心に秘めた想いを隠したまま、ただ静かに彼を支え続けた彼女の前に、
再び現れたのは、一度は手放した愛しい人――社長の京志郎。
「君を手放したことを後悔している」
再会の瞬間に抱きしめられ、涼楓の心は崩れ落ちるようにざわめいていく。
長い時間を経てようやく交わる視線。
夢のようなキス、抑えきれない熱。
恋い焦がれた年月が、一瞬で溶けていくような甘さが胸を締めつけました。
京志郎は、まさに“堅物×一途×紳士の極み”。
理性で恋を抑えようとしても、彼女の存在がすべてを凌駕してしまう。
再会してからの彼の言葉の一つひとつが優しく、
それでいて焦がれるような熱を孕んでいて、読んでいて何度も息を呑みました。
涼楓もまた、ただ愛されるだけのヒロインではなく、
過去のしがらみや葛藤を抱えながらも誠実に向き合う姿が印象的で、
彼女の強さがあるからこそ、二人の再会はより尊く感じられました。
恋の続きではなく、人生の続きを共に生きていく――そんな想いが溢れた物語。
甘くて切なくて、それでも“赦しと再生”を描くような優しい再会愛。
溺愛シーンの描写はもちろんのこと、
京志郎の低く囁くような愛の言葉が、とにかく心に沁みました。
読後はまるで長い夢から覚めたような温もりに包まれます。
ヒロインの心の声が愉快すぎる。可愛い。
ヒーローのことを心の中では盛大に崇めているのに、肝心の想いには一切気付かないという。不憫なイケメン社長…ごちそうさまです!
そんな不憫社長もわりと天然気質。お揃いですね。
不憫社長を筆頭に、双子の弟たち、”おじいちゃん“、親友…天真爛漫でニブチンな彼女のまわりには、愛情深い人達ばかり。
ストーリーもラブもどちらも大満足です。