あらすじ
子爵家次男坊であるジル・シャルマン。実は彼は前世の記憶を持つ転生者で、実家に虐げられていた境遇を冷酷公爵と噂されるライア・ダルトンに救われて想いを交わし、現在一緒に暮らしている。公爵家ではすることがなく、溺愛されるだけの日々を持て余したジルは大学に半期だけ通うことに決め、新しい学生生活を楽しんでいた。一方、ライアは新港建設で思わぬ反発を受け、一人の青年、カイン・エリオットを懇意の教授より紹介してもらうが……!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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ハピエン後の波風
続編があるとは思っていなかったので、嬉しいサプライズになりました。両想いになった後の物語なせいか、前巻と比べていちゃラブシーンもかなり増量になっております。
今作では、ライア様の『冷酷公爵』っぷりがほぼ感じられません。ライア様、性格変わってませんか?というよりも、これが本来のライア様なのでしょうか。
そしてジルはというと、暇をもて余す優雅な奥様ライフを送っている様子。どちらかというと社畜体質のジルには辛そうです。
仕事(前巻からの後始末ですね)が多忙なライア様と短期学生として大学に通い始めたジルは互いを想うが故にすれ違ってしまいます。
そこに港の工事反対運動とその扇動者の思惑というBL作品らしからぬ2時間サスペンス的な内容が絡みますが、メインはライア様とジルのハピエン後の波風あれこれです。
両想いになった後も相手の心中を察することは互いに難しいもの。この波風を乗り越えて、周囲が羨むようなパートナーになった2人。
これからさらに幸せになっていくことでしょうね。