あらすじ
見知らぬ邸宅で目を覚ました喫茶店の店員・梨枝子。そこに現れた見ず知らずの美貌の若頭・志弦は、一年間の記憶を失って愕然とする梨枝子に、自分と梨枝子は結婚する予定であったことを告げる。居たはずの元カレの姿もなく、仕事も辞めていたことに気がついた梨枝子は、志弦との関係を必死で思い返そうとするが、彼女が自分から離れようとしていることに気が付いた志弦は逞しい腕で身体を組み伏せて……。『思い出させてやるよ』――自分の知らない自分。快楽の染み付いた淫らな身体。心は追い付かないまま、志弦の名残を呼び起こされる日々の中、梨枝子の前に本当の恋人を名乗る志弦の兄まで現れ……甘く淫らな執着愛! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
何故暗闇を恐れるのか。
体に残る傷跡は何か。
一年間の失われた記憶。目覚めたのは見知らぬ屋敷。婚約者だと名乗るヤクザ。そしてその兄。
本編は記憶喪失のヒロイン目線。番外編はヒーローとヒーロー兄目線。
謎解きのような展開が楽しく、早く答えを知りたくて一気読み。強引で全然話を聞かないヒーローにちょっとイライラしちゃったけどストーリーは面白かった。
面白かった
記憶喪失のヒロイン。何故か目が覚めたら、ヤクザさんのお屋敷にいて、若頭と結婚を控えているという。
一般庶民の自分がなぜ、反社に身を置く男と関係を持ったのか。なぜ記憶が無いのか。なぜ?なぜ?なぜ?
ストーリーがヒロイン目線でのみ進んでいくので、ヒロインが抱える不安や疑問に感情移入しやすかった。
ザザザーとヒーローと出会うきっかけや、現在に至るまでの経緯があらすじのように書き進められていても、そこは、記憶のないヒロイン目線ということで気にならなかった。
ヒロインの性格もいい。賢いし、どんな状況でも、さっぱりしている。
濃厚なラブシーンもあって、でも、ちょっと物足りなかったかな…
番外編で、ヒーロー目線、ヒーローの兄目線の話があって、ストーリーの補完がされているので、そこも良かったです。