【感想・ネタバレ】宇宙に質量を与えた男 ピーター・ヒッグスのレビュー

あらすじ

1964年、宇宙に質量が生まれた理由を6人の研究者が独自に推定した。だが、その鍵となる粒子の存在を予言していたのは、ただ1人だけだったーーノーベル賞の受賞から10周年、ピーター・ヒッグスの半生とヒッグス粒子の発見にまつわるドラマを精緻に描き出す。

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Posted by ブクログ

この本は、ヒッグス粒子の理論を提唱し、2013年にノーベル物理学賞を受賞したピーター・ヒッグスの人生とヒッグスボゾンの誕生までを描いたノンフィクション。

この本では、1964年にヒッグスが発表した論文を起点に、彼がどのようにして「万物の質量の起源」となるヒッグス機構を提唱したのか、そしてその理論がどのようにして実験的に証明されていったのかが、科学的背景と人間ドラマの両面から描かれる。
特に、ヒッグスが非常に控えめで目立つことを好まない人物でありながら、巨大な国際プロジェクトに巻き込まれていく過程が印象的。

素粒子の世界は、わかるようでわからない不思議な世界。その世界の真理を探究する研究者の熱い熱量を感じる。
文章自体は優しいのだが、素粒子関連の言葉が出てくると、それって何?となってしまう。でも気にせず、ヒッグスの生きざまに焦点を当てて読む。
天才とはまた違ったタイプのノーベル賞受賞者。その人生の一端を体感できるだけでも読む価値大。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

物質に質量を与えるヒッグス粒子の「生みの親」がノーベル賞を受けるまでの物語。
単に伝記ではない。素粒子物理学を取り巻く状況の変化、理論についてもかなり分かりやすく説明してくれている。

スイスイ頭に入るのだが、この辺の本読んでいつもそうなのだが、読み終わると何も知識として残っていない。うーむ。難しいというか、対称性とか、繰り込みとか、何のことやら何でそんなに騒ぐのか全く理解できてへんねん、きっと。

ヒッグスの謙虚な人柄が目を引く。

その「理論」、ほぼ同時に6人が提唱していたらしいんだが、それを検証する方法としての「ボゾン」の存在に言及したのがヒッグスだけだった(の?)。
加速器の予算稼ぎのためにヒッグスボゾンがクローアズアップされた一面もあった様だが、事実発見。その発見も、パンと見つかったのではなく、蓋然性の確率が一定の水準を超えたということだったんか。

難しすぎる。

そもそもヒッグスボゾン、通常物質レベルの質量には関係なく、素粒子に構造をあたるものだという説明と、すべての物質に質量を与える、みたいな記述があって、頭が混乱している。

だが、本としては十分に面白く読めた。

結局、ヒッグス場って何?

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2024年01月17日

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