あらすじ
【累計100万部突破シリーズ最新刊】
毎年のように東大合格者ランキング上位に入る全国屈指の難関校・西大和学園で、
中学生や高校生の生徒たちから圧倒的な支持を得ている、名物教師による”新感覚”の国語の教科書!
一般的に、学校で習う国語は、現代文、古文、漢文を別々に学ぶが、
じつは、現代文、古文、漢文は同時に学ぶことで読解力が劇的にアップする!
これまでにない、“新感覚”の国語の世界にあなたも必ずハマる。
現役の高校生から大学受験生、一生役立つ読解力を身につけたい社会人まで、必読の1冊!
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
読解力を伸ばすことに興味があり、関連の本を何冊か読みましたが、この本がダントツで良かったです。
たくさんのことを学びましたが、いくつか列記したいと思います。
一つ目は、現代文、古文、漢文を含めた国語の目的は、「現代の文章が読解できるようになること」。この1つだけだということ。
古文の勉強は、古文が読めるようになること、漢文の勉強は、漢文が読めるようになることが目的と思っていた私には、衝撃的で新鮮でした。
特に、古文が苦手で、勉強する意味を見いだせませんでしたが、古文を現代の文章の読解という目的で勉強していたら、成績も上がったのかなと思いました。
本書を読むと、古文・漢文も現代の言葉とつながっていることが、よく分かりました。
二つ目は、国語が苦手な人の多くが「読む」と「読解」の作業を混同していたり、もしくは「読む」か「読解」のどちらかが抜けていたりしているという指摘です。
読解は、「読む(読み取り)」と「解釈」の2つのプロセスからできている。まずは、「読む(読み取り)」のプロセスを通して文章の全体像を把握し、その次に「書き手の一番言いたいこと」を解釈する。文章を読解するときは、いきなり解釈から入らずに、文章の全体像をしっかり把握することが大切、と著者は述べていました。
三つ目は、古今東西、数え切れないほどの文章が存在するが、文章の型自体は数えるほどしかない。
①同格型 ②質問型 ③対比型 ④変化型 ⑤ギャップ型 ⑥葛藤型 ⑦説話型
【その他の心に残った言葉】
・文章を読解するという行為は、例えるなら森を歩くようなものです。読解力を伸ばすためには、「1文ずつ追いかける読み方」ではなく、「地図をつくる読み方」を身につけることが第一歩なのです。
・読解は、自分の立場を離れて書き手の立場に立って解釈する作業です。つまり、読解力とは「相手に寄り添う力」とも表現できるのです。
・「文章全体、または各段落の内容を短くまとめる作業」が要約づくり。「書き手がもっとも伝えたいことを短くまとめる作業」が要旨づくり。
大学受験を控えた娘に是非紹介したいと思いました。手に取って、少しでも学んでくれると嬉しいんですが・・・。
Posted by ブクログ
『国語を学ぶ本質が分かる1冊』
自分視点を離れて相手の視点に立って、相手が考えていること、伝えたいことを読み取る練習=相手に寄り添う練習=人に優しくなるためのツール
①漢字、語彙、文法の学習は文章を正確に読み解くことに役立つ
②文章の型を7つに分けて整理することで、展開の先読みや全体像の把握に役立つ
③古文、漢文の学習が現代文を読み解くことに役立つ
これまでいろんな国語の指導に役立つ書籍を読んできたが、他の書籍では得られなかった新たな視点や学びが数多くあった。特に「読む」と
「読解」の違いは目から鱗の気づきだった。
Posted by ブクログ
読解は自分の立場を離れて書き手の立場に立って解釈する作業=相手に寄り添う力、という表現が印象的だった
実際の会話は、教科書のように綺麗に書かれていないので読解が難しいケースもあると思うが、それでも尚「読解に努める」姿勢は大事で、そのための型の基本を学べたのは有益だった。
Posted by ブクログ
非常に面白い。国語(現代文、古文、漢文)を勉強する上で新しい視点からのアプローチを受けた。今まで意識せずに読んでいた、読めていた文章を解説され納得した。もっと読みたい、著者の話を聞きたいと感じた。
Posted by ブクログ
「コトバの学びかた」
古文と漢文を、現代文をより正確に読むために、それぞれを文法、語彙、読解に分け、横断的に学習していくというのは、自分の知る限りユニークな視点であったと思う。
昔、林修さんが出演するテレビ番組で、「英語の早期教育は是か非か」について尾木ママと論争していたのを思い出した。彼は早期教育反対派で、日本語は日本人にとっては思考の言語なのだから、それが固まる前に他言語の習得を始めるのはけしからんという論の運びだった。確か。
それに対して尾木ママは、「まあまあそう言わずに」位のスタンスだったと記憶している。
自分は早期教育は「悪くない」と思っている。というのも、自分の経験に照らせば、古文、漢文に限らず英語も含めて、コトバを学ぶことが日本語を理解する助けになっていると感じるからだ。古文も漢文も英語も抽象化すれば同じ「言語」である。前面には出ていないが、英語の学習も現代文の理解に役立つと、辻先生は書いている。
例えば、尊敬語と謙譲語の違いは古文を通じて理解ができたし、英語を通して副詞を学ぶと日本語の「活用のない連用修飾語」という説明も腑に落ちた。
受験生に限らず、読解力を上げたい人、文章を書く人にもお勧めの一冊だと思います。「勉強してる感」を久しぶりに感じた。
Posted by ブクログ
国語力を上げるため、入門書を探してたどり着いた本
読解は、自分の立場を離れて書き手の立場に立って解釈する作業です。つまり、読解力とは「相手に寄り添う力」
国語は「やさしさ」。この表現に共感。
Posted by ブクログ
確かに読解力はセンスだと思っていたが、伸ばす方法を教えてくれる
現代文、古文、漢文を”同時”に学ぶ
現代文、古文、漢文を横断しながら、読解→語彙→文法の順に学ぶ
文章の7つの型を理解する
古文や漢文なんて、学ばなくて良いと思っていたが、現代の文章が読解出来る様に学ぶとは知らなかった
そして「おわりに」より
読解力とは「相手に寄り添う力」
読解力を高めれば高めるほど、人にやさしくなれる
さらに、読解力が高まると、日常に「幸せ」が増える
こんな素敵な先生に教わりたかったな〜
Posted by ブクログ
かなり発見がありました。
・7つの型で文章の流れをおさえる。
・現代文、古文、漢文はつなげて学ぶ
・読解を上げるための勉強
やっぱり日本語を上げると英語力を上がってくると同じ事言ってる。
英語学習にも繋がるいい本でした。
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#一度読んだら忘れない国語の教科書
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Posted by ブクログ
学生時代、国語は何となく読めて、何となく勉強して、何となく点が取れていた教科だったため、点数の取り方や解き方を他人に教えることが難しかった。
でも、自分にとってのその「何となく」の部分が言語化されていて、スッキリした。
国語が苦手だと言う人に対して、ただ本を読めとアドバイスする人にこそ読んでほしい。
Posted by ブクログ
一度読んだら絶対に忘れないシリーズ 世界史に続いて読んだ。
国語は、高校生の時苦手な教科であったが、今読めば結構分かった。こんな教え方をしていただいていたらよかった。
Posted by ブクログ
自分が予備校で見出したのはこういうことだったなあと思い出せた。言語化するのは難しかったことが体系化されていて感服。でも、まだまだ進化できそう。
Posted by ブクログ
読解力を分析して、こうやって読んでみては?というような方法から、
読解力は相手の気持ちに寄り添うというのがよくわかる本でした。
国語苦手だなぁ〜と思う人が読むにはちょっと教科書っぽくて読みづらい部分はありますが、
個人的には語彙力の項目は面白かったです。
Posted by ブクログ
7つの型があるからと、当てはめて解くのに意味があるかな?とは思うが、古文の語と現代の語がつながっているとか、マクロとミクロの両方から読解していかなくてはならないとか、そうだなということが書かれている。大人が読んで、うんうん、そうだなあと思う本かも。