【感想・ネタバレ】あべこべのレビュー

あらすじ

稀代の呪物コレクター
初の書き下ろし怪談集

封印した話、深夜に戸を叩く者、
一〇〇枚の短冊が起こす奇跡、
何かが這いずり回る幽霊屋敷、
絶対に転んではいけない場所……他

(『あべこべ』はじめにより)
本のタイトルにもなっている「あべこべ」は私の代表作であり、怪談デビューの話でもあります。
ちょうど怪談と都市伝説の間のようなお話で、すごく気に入っています。
「あべこべ」はひっくり返る、反対、さかさなどの意味があると同時に「彼方此方(あちらこちら)」とも言い換えることができ、いろいろな場所や方向などを意味します。
本書に収めたお話はまさにいろいろな場所で、いろんな方から聞きました。
怖い話もあれば、不思議な話もあります。
いままで聞いてきたなかでも特に気に入っているお話を選びました。
此方(こちら)の世界ではなかなか体験できない、彼方(あちら)の世界のお話。
『あべこべ』の世界を読んで体験してみてください。

【目次】
あべこべ/白い手/予感/傘がない/橋津の海岸/五島のガッパ/犬を飼ってはいけない村/芋虫/転ぶな/鮎釣り/黄昏時に歩く人/迷い家/まぼろしのうどん/マナーさん/犬の話/ガジばあ伝説/シュガーポット/深夜に戸を叩く/不意な来訪者/関東の幽霊屋敷/宿直/飛び降り/高松の幽霊屋敷/沖縄の事故/知らない男がついてくる/インド逃避行記/311/犬鳴トンネル/それに会うと/抱き人形/カミサマ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昔読んだ怖い本はいわゆる、ほんまかいな?みたいな話が沢山あり、それはそれで読んで肝を冷やしていた。
現在は実話怪談ど呼ばれるジャンルがあり、落ちがなく怪談なのか不思議な話なのか分からないような話を沢山見聞するようになった。これもSNSの影響だろう。
著者の田中さんは呪物コレクターで有名な方で本を読む前から語りの怪談を聞いて知っていたのだが文字で読むのと語りで聞くのはやはり違う。
語りの間、声色や田中さんの表情もあり同じ話だが全く感じ方が違うのが面白かった。逆に文字で読んだものを怪談で聞いてみたいと思いました。

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2025年08月05日

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